国際会議ICCHP2010での研究発表およびオーストリア視覚障害者団体でのシステム評価実験

7月12日~7月18日の予定で、アダプティブテクノロジー3名でウイーンを訪問し、オーストリア視覚障害者協会での評価実験の実施、ウイーン工科大学での国際会議ICCHP2010での論文発表、障害者対応の機器を開発販売しているCareTec社訪問など、いずれも協同研究者のNHKエンジニアアリングの2名の方と行いました。

1.オーストリア視覚障害者協会(OBSV)でのドイツ語バージョンによる評価実験(7月13日)
 ウイーンに到着した翌日OBSVを訪問しました。評価実験をする前に前から連絡を取り、段取りをして頂いたMikeさん(Mr. Michael Busboom)とランチを取りながら顔合わせをすることになっていました。近くのレストランでMikeさん、同行の女性(Ms Schueller)と我々5名で各自おもいおもいのウイーン料理をいただきながら 顔合わせをしました。Mikeさんは視覚障害のアメリカ人で、20年ウイーン在住、14日は結婚記念日とのこと、大変気さくな方で我々を歓迎してくれました。
ちょうどこの時期は夏休みに入っていて、当日まで評価実験の参加者が確定せず心配していましたが、6名の参加がありホッとしました。
実験会場で一部ドイツ語をまじえながら英語で挨拶、自己紹介、実験の手順・内容などの説明を行いました。ドイツ語をまじえることで会場の雰囲気もなごみました。評価実験のドイツ語バージョン提供、データ集計はNHKエンジニアリングの方が行い、設問の進行はドイツ語で松本さんが行いました。参加者にはドイツ語しかわからない方もいたようで、Mikeさんがすばやく通訳をしてくれ大変助かりました。評価実験は好結果をえて順調に終了し、Mikeさんと今後もコンタクトしていくことを約束し別れました。 

          

     MikeさんとOBSVの入口にて            

                                      
 
             評価実験風景

2.国際会議ICCHP2010(International Conference Computer
on Helping People  with Special Needs)(7月14日)
 7月14日~16日 TU(ウイーン工科大学)にて行われた会議の初日14日に’Rapid Listening of DAISY Digital Talking Books by Speech Rate Conversation Technology for People with Visual Impairments’のテーマでNHK エンジニアリングの方とアダプティブテクノロジー代表の鳥原さんが発表しました。大教室での発表で緊張感ある発表となりました。日本語、英語、ドイツ語以外のフランス語などの他の言語でもその話速変換技術が利用できるか質問が出ました。

             
 
        ICCHP 発表風景

会議に先立ち前日の7月13日(火)19時よりWelcome Cocktail が大学の中庭で行われたので参加しました。まだこの時間のウイーンは充分明るく、用意された料理と飲み物や生演奏を楽しみながら歓談しました。本会議を組織・マネイジメントしていて、出発前にメールでコンタクトしていたKlaus Miesenberger教授(オーストリア・リンツ大学)に挨拶する機会も得ました。教授は会議ばかりでなくこのようなパーティーでも進行役をやったり、ある時はスーツ姿、ある時はジーパンで、またディナーパーティーではシルクハットに古式豊かな服装で、縦横無尽に活躍されていました。
 
ICCHP OrganizerのDr.Klaus Miesenberger教授(オーストリア・リンツ大学)と対面

3.CareTec GmbH社訪問(7月15日)
 事前に訪問を予約していたCareTec社を午後訪問しました。
CareTec社は1988年創立のウィーンに拠点を置くオーストリア企業で、視覚障害者用の革新的製品開発に心血を注いでいます。高性能な電子機器をはじめ、実生活に密着した補助器具などがあり、世界的にも高い評価を受け、カナダ国立盲人協会より、ウィンストンゴードン賞、ドイツ盲人協会より、ルイブライユ賞などを受賞しています。代理店を介して、アメリカを中心に世界中に販売を展開中とのことです。
創立者のDr. Dietmar Litschelと同社の人3名が同席する中、今回ICCHPで報告した事例を紹介し興味を示してくれました。また同社の製品の紹介も受けました。日本でもカウンターパートナーをさがしたい意向の様子でした。
参考:http://www.caretec.at/english.29.0.html

 
      CareTec 社のオフィス       CareTec 社 社長と

おわりに
丁度ウイーン滞在中の1週間は天気がよく、35度近くなったと思われる非常に暑い日が続きました。行く先々のレストランは冷房がなく、宿泊したホテルも部屋にはエアコンがなく扇風機を回しっぱなしの状態で睡眠不足がちになりましたが、無事予定の活動を終えることができました。今後は関係者とコンタクトを続けながら成果に結び付けていければと思います。現地でお世話になったNHKエンジニアリングの皆様に感謝いたします。

   

3人の楽士                   早朝の ベルヴェデーレ宮殿

ウイーン工科大学(ICCHP会場)中庭にて      

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  1. Pingback: HARRY

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