視覚障害者向け らくらくスマートフォン”プレミアム”体験会 実施報告

2015年 2月 7日

アダプティブテクノロジーは視覚障害者や高齢者にやさしい、アクセシビリティを考えている。

携帯電話もスマートフォンの時代になり大変普及してきている。

そこでアダプティブテクノロジーは2014年度の活動として、スマートフォンについて学ぶ機会をもうけることにした。

今回は視覚障害者向け「らくらくスマートフォン”プレミアム”体験会」をNTTクラルティ株式会社ドコモ・サポート株式会社のご協力を得て実施した。

日時: 2015年2月7日(土) 10時~12時30分

場所: 大和市保健福祉センター4階講習室

参加者: 11名

講師:  NTTクラルティ(株)&ドコモ・サポート(株) 5名

 

NTTクラルティからの講師は、視覚障害者当事者であり、受講者である視覚障害者にわかりやすい説明がなされた。

講習会風景
【写真 :講習会風景】

説明担当者2名の他、サポートの3人が参加者のそばにいて、操作のフォローや質問に答えてくれた。

また講習会の主な内容はテキストとして配布された。

体験会テキスト
【写真 :体験会テキスト】

 

1.講習内容

体験用らくらくスマートフォン”プレミアム”を使って下記説明と体験を行った。現在はらくらくスマートフォン3とらくらくスマートフォン”プレミアム”が販売されている。前者は機能制限があるが、後者は機能制限がなく、視覚障害者であっても一般のスマートフォンとして利用できるために、”プレミアム”を使っての体験会とした。

(1)  スマートフォンの形状・ボタン

大きさ、パネル面、構造、側面ボタンや持ち方

(2)  パネルの操作イメージ

指1本でパネル面を触れるタッチや押し込むプレスのイメージ体験

(3)  電源

左側面上から3個目のボタンを長押し後、30~40秒すると振動し電源が入る。

(4)  ホーム画面表示と画面オフ・解除

指2本を画面にタッチし下から上へ動かすとロックが解除される。画面オフは電源ボタンを短押し画面を消灯する。画面オフの解除はホームボタンを押し、ロック解除の操作をする。

(5)  模型(スマートフォン画面を表した触図)による操作画面の説明

模型の幅はほぼ実物と同じ、縦に長いのは、下の方にメニューが隠れているからである。

操作画面表示の模型
【写真 :操作画面表示の模型】

(6)  目的項目の探し方

1本指で画面をタッチし、電話ボタンや電話帳ボタンを探し、決定後ホーム画面へ戻る。方法として、フリック(払う)やダブルタップ(決定)の方法もある。

(7)電話

・電話の受け方

一本指を画面の下から上へ動かす。「電話に出る」ボタンでもOK.

・電話の切リ方

ホームボタンを軽く2回押す。

・便利な機能

誰からかかってきたかわかる(呼び出し音がなっている間に、スマートフォンを耳に付けて右側下にある「音声読み上げ」ボタンを押す)。また通話の最後の1分のみ録音できる、通話音声メモ機能がある。(何の操作をしなくても、自動的に最後の10件が残っている)

(8)メールの体験

ホーム画面から受信メール→受信箱を開き、確認したいメールを選ぶ。音声読み上げボタンを長押しし、全文読み上げでメールの内容を確認する。

参加者同士で送信・受信の体験を実施。

(9)文字入力

Google検索の例で文字入力を体験。いわゆる携帯電話の文字入力と同じである。ボタンを探してタッチしている時と文字入力している(プレスしている)時とでは音声(男声音と女声音とが切り替わる)。

(10)スマートフォンの安全な使い方

プレミアムは色々なアプリをダウンロードできるが、安全なアプリか見分けることが重要。

ダウンロード時利用許諾に注意。

(11)問い合わせ窓口

ドコモショップ、らくらくフォンセンター(0120-6969-37)、有楽町にあるドコモハーティプラザ(0120-289-360)などを活用してもらいたい。

https://www.nttdocomo.co.jp/support/shop/search/kanto/hearty_plaza/

 

2.質疑応答

主な質問は

・画面の汚れ

⇒ ドコモダケ、ハンカチなどで軽く拭くまたは軽く水洗いなど。

・プレミアムタイプ

⇒ ドコモショップに行ったが在庫切れ。どこで手に入るか?

明確な回答はなかったが、ショップに行く前に問い合わせしてもらいたいとのこと。

・音声の設定

⇒ 最初は購入時に設定してもらったほうが良い。

・バッテリー寿命

⇒ 使い方によるが、連続通信で410分位、連続待ち受けは430時間

・講習会開催依頼

⇒ 少なくも2か月前、申し込み日時による。

 

3.アンケートのまとめ

参加者に実施内容についてアンケートを行った。その結果は以下のとおりである。結果は次回以降の活動の参考にしたい。

アンケートの回答は10名

3-1.本教室募集を知ったのはどこからの情報ですか?

(1)大和市広報誌 0人

(2)知人 10人

(3)その他 0人

 

3-2.スマートフォンはお持ちですか?

(1)持っている  5人

(2)持っていない 3人

(3)購入予定あり 2人

 

3-3.本教室の内容

(1)大いに役立つ 7人

(2)役立つ    3人

(3)あまり役立たない 0人

・役立った点は どんなことですか?

・スマートフォンのことがわかった。

・スマートフォンははじめてであったが、自分に合うかどうか理解できた。

・フリックなど具体的操作ができた。

・企画が良いと思う。

・基本的な操作。

・男性の声と女性の声の使い分け、操作によってボタンの音が違うことが分かった。

・文字入力の方法が分かりやすかった。

・普段使っていないやり方が分かった。

・改善した方が良い点はありますか?

・操作画面の模型がわかりにくかった。

・メール設定の不備のため、メールの体験ができなかった。講習会で何をするか、事前に確認しておけばよかった。(主催者)

 

3-4.今後もIT関連の講習、体験会等へのご参加を希望されますか?

(1)参加したい  8人

(2)特になし   0人

(3)内容により参加したい 2人

・希望内容

⇒ スマフォの使い方(続き)、インターネットの使い方と検索、パワーポイント、

3Dプリンターなど

 

最後に本活動は2014年度大和市社会福祉協議会の助成金活動の一環であること、講習にあたってNTTクラルティ株式会社とドコモ・サポート株式会社の多大なご協力を得たこと、会場の確保に大和市保健福祉センターのご協力を得たこと、広報にあたって大和市広報広聴課のご協力を得たことに感謝致したい。

 

ボイスオーバー利用者のiPhone5からiPhone6への機種変更と移行作業

鳥原 信一
松本 裕美子(編集)

1.はじめに

昨年11月に開催された視覚障害者のための福祉機器展
第9回 視覚障害者向け総合イベント Sight World 2014
http://www.sight-world.com/

においては、NTTドコモのらくらくスマートフォンが人気で、その講習会に並ぶ長い列があった。
iPhone6およびiPhone6+は2014年9月に発売されたのだが、会場ではらくらくスマートフォン一色であったようである。

ボイスオーバー利用者の筆者がiPhone5からiPhone6に機種変更をしたので、初期設定作業を含め、少し感触、感想を述べてみることにする。
私はauのiPhoneを使っているので、NTTドコモ、ソフトバンクのiPhone利用者は適宜読み替えてほしい。

2.auショップにて

Androidは外部メモリーとしてmicroSDカードを装着できるが、
iPhoneはこのメモリーが内蔵されており、そのメモリー量により価格が異なっている。
iPhone5では32GBの機種を仕様していたが、iPhone6では選択肢が16GB、64GB、128GBとなり、32GBがなくなってしまった。
16GBという訳にもいかず、64GBのモデルを選択してしまった。これはアップルの戦略ではないかと思われる。

iPhone5の大きさは123.8mmx58.6mmx7.6mm、112g、iPhone6は138.1mmx67.0mmx6.9mm,129gであり、
もはやポケットに入れておく大きさではなくなったようである。

iPhone5の連絡先(アドレス帳)をWindowsPCでiTunesを使ってバックアップしようとしたら、
iTunesの操作がマウス中心で、バックアップをすることができなかった。

auショップの方に、”Freinds Note”というアプリをiPhone5に入れて、クラウドにバックアップ、iPhone6にも同じアプリを入れて、
リストアして、連絡先(アドレス帳)を移行してもらった。

SIMカードも移行して、電話のテストを行い、ボイスオーバーをONにしてもらい、auショップを後にした。ここまでで2時間である。

3.移行作業

家に戻り、メールのところをタップしたら、何も設定されていないことが分かった。
なるほど、SIMカードを入れ替えて電話のテストをしたのだから、電話だけは万全である。
視覚に障害のある方は、少なくても電話とメールは設定してもらった方がよいでしょう。筆者にも難関であったからである。

■ホームボタン3回でボイスオーバーのON/OFFの設定

ボイスオーバーのON/OFFがホームボタン3回押しでできる設定をする。
簡単にON/OFFができると何が嬉しいかというと、見える人に操作してもらう時は、ボイスオーバーをOFFにし、操作が終わったらONにする必要があるからだ。
つまり、ボイスオーバーのONとOFFとでは、操作方法が異なるのです。

アプリによっては、画面に”OK”、”完了”、”次へ”などのボタンが一つしかなく、ボイスオーバーではフォーカスが移せずタップできない場合があるのです。

「設定」→「一般」→「アクセシビリティ」→「簡易アクセス」をONにします。→「ショートカット」のところに「ボイスオーバー」がありますのでこれを選択します。

■色の反転をONに
画面を見てもらう時に、白黒反転の方が見やすいという人がいます。さらに、白黒反転の方が電池の持ちがよいのではと思い設定しました。
「設定」→「一般」→「アクセシビリティ」→「色を反転」をONにします。

■アップル純正wirelessキーボードの設定
「設定」→「Bluetooth(ブルートゥース)」をONにします。
「アップルwirelessキーボード」のところでダブルタップ、
4けたの数字をキーボードより入れるように言われますので、入力後Enterキー。

■ローマ字キーボード
外付けキーボードではかな入力ではなくローマ字入力をしたいので、ローマ字キーボードを追加する。
「設定」→「一般」→「キーボード」→「キーボード3」→「新しいキーボード」→「ローマ字」を追加します。

■キーボード順序の変更
「設定」→「一般」→「キーボード」→「キーボード4」→「修正」
次の順序にします。

  1. 英語US
  2. 日本語ローマ字
  3. 日本語かな
  4. 絵文字

こうしておくと、外付けキーボードで、スペースの右側を押すとローマ字入力モードに、スペースの左側を押すと英語モードになります。
iPhoneでキー入力する際には、「ローマ字入力」よりも「かな入力」の方が入力しやすいので、iPhoneの左下にある次のキーボードで、「日本語かな」を選択します。

■wirelessイヤホン、「Jawbone Icon」の設定
骨伝導のBluetooth接続の片耳のイヤホンです。
マイクを内蔵しています。電源スイッチともう一つスイッチがあります。
このスイッチを長押しすると、音声認識「Siri」が使えます。また、電話がかかってくるとその電話番号が聞こえ、スイッチを軽く1回押すと電話に出ることができます。
「設定」→「Bluetooth」をONにします→「Jawbone Icon」と聞こえたら、ダブルタップします。

■メッセージの設定
いよいよメールの設定です。メール設定途中で、本人認証のため、メッセージ(SNSメッセージのこと)にメッセージが入るので、まずメッセージを設定します。
「メッセージ」→「設定」→「メールアドレス」を入れるところがあります。ご自分のiPhoneのメールアドレスを入力します。

■メールの設定
途中で「auID」とそのパスワードを入力する必要があります。
「auサポート」というアプリをインストールして、「auサポートID」とパスワードを登録します。そして「auID」(これはiPhoneの電話番号)とそのパスワードを設定します。
これは事前に行ってあるはずです。私の場合には、PCの中からこのメモを探すのに時間がかかりました。

メール設定 | iPhone| au

http://www.au.kddi.com/iphone/support/guide/email/

*途中でメッセージが飛んできます。
「メッセージ」→メッセージをダブルタップ→
本文を右フリックして行くとhttp://…と長いURL、途中で「リンク」と聞こえます。
このhttp://…が聞こえる前に、「ローター」操作をして(人差し指はタッチしたまま、中指で時計回りにフリックするか半時計回りにフリックします。
何度かやっていると「リンク」と聞こえます。
ここで人差し指で上から下に払うようにフリックすると、「リンクの説明」が聞こえます。ここでダブルタップすると、リンクが押せます。
*こうすれば「リンク」が押せると分かるのに数時間を要した次第です。

■Skype(スカイプ)
「APP store」→「検索」と行って、文字入力して検索、そしてダウンロードしてもよいのですが、
私なりのショートカット(近道)を紹介したいと思います。
PCのIEなどで、「itunes skype]
などと検索します。
検索結果の中に次のようなものがあります。
Skype for iPhone – Apple
https://itunes.apple.com/jp/app/skype-for-iphone/id304878510?mt=8

このURLをクリップボードにコピーしてメールの本文にはり付け、iPhoneのメールアドレスに送ります。
iPhoneで、メールを開き、自分が送ったメールの本文中にあるURLをダブルタップします。
すると、APP storeの中、”Skype”の検索が終わっていますので、
「ダウンロード」というところでダブルタップするとダウンロード、インストールが行われます。あとは「開く」をダブルタップすれば、Skypeが起動します。

■LINE(ライン)
ラインの設定途中で、メッセージが飛んできます。
メッセージの中に4桁の数字が入っています。
数字を確認する時は、ローター操作をして「文字」にします。上または下にフリックすると一桁ずつ数字が読めて確認できます。
ラインのアプリに戻り、この4桁の数字を入れると、設定完了です。

■ネットラジオ
問題なくインストールできると思います。

■radiko(ラジコ)のインストール
iPhone5では、放送局の名前を読み上げませんでした。ただ「ボタン」というだけでした。
何番目のボタンとか、ボタンの順序を記憶しておいて放送局を選択していましたが、
iOSのバージョンの関係なのか、iPhone6では放送局名を読み上げてくれるので、簡単に放送局が選択できます。

■050plusのインストール
インストールの時に、ボイスオーバーではどうしても押せないボタンがあります。
画面に「次に」、「完了」と一つだけあると、ボイスオーバーでフォーカスが移動できません。
ここは見える人にタップしてもらい、その後、私がダブルタップして乗り切りました。
通常使う、「発信」や「応答」も、なにやら英語の文字列が読まれます。
こんな時は、”項目に名前をつける「カスタムラベル」”を使います。
名前をつけたい項目にボイスオーバーのフォーカスを合わせます。
次に2本指でダブルタップして、指はそのまま画面にタッチしておきます。「要素にラベルを設定」という読み上げがあります。
入力フィールドにすでに英語文字列が入っていますので、まずは削除します。
適当な名前「発信」、「応答」など、を入力して、完了をダブルタップします。
ただ、問題なのは、「応答」、「終了」ボタンは電話がかかってきたときにのみ現れるため(「終了」は電話をかけた時にも現れる)、
呼び出し音がなっている間に設定しなくてはならないことです。
また、iPhoneの「電話」では、2本指でのダブルタップで、応答したり終了にしたりができるのですが、
050plusでは、「応答」、「終了」にあたるボタンを押さなくてはなりません。
ちょっと使いにくいですね。これを作った会社は、視覚障害者が使っているのを知らないのではないかと思います。

■ワイヤレスメモリリーダー・ライターA
スマートフォン内の連絡先(アドレス帳)などを、WIFI接続で、SDカードにバックアップ、リストアが簡単にできます。
http://www.gigastone.com/auplus1/

大きさは、75(W)x60(D)x16.1(H)mm、75g。1万円ほどで買えます。SDカードは安いところで64GBを買いました。
次に何ができるかを示すために、HPの「操作方法」のところを引用します。

<===引用開始
操作方法

専用アプリ(無料)をインストールする
SDメモリカードを取り付ける/取り外す
電源を入れる/切る
無線LAN接続をする
SSID、パスワードを変更する
管理者パスワードを変更する
写真や動画をバックアップする
SDカードの画像を端末にダウンロードする
SDカードの動画・音楽をダウンロードフォルダにダウンロードする
SDカードの画像 ・ 動画 ・ 音楽をダウンロードフォルダ、またはAndroid端末にダウンロードする
連絡先をバックアップする(iOS編)
連絡先をリストア(復元)する(iOS編)
連絡先をバックアップする(Android編)
iOSからAndroidへ、又はAndroidからiOSへ連絡先を簡単移行機能
連絡先をリストア(復元)する

<===引用終了

iPhoneからWiFiで接続するハードディスクもあります。例えば、
http://www.iodata.jp/product/hdd/portable/wnhd-u/gallery.htm

スマートフォンとWiFiでつながるUSB 2.0対応ポータブルハードディスク「WNHD-Uシリーズ」の製品概要ページです。
バッテリーを搭載し、外出先でiPhone/iPad/AndroidなどのスマートフォンやパソコンとWiFiで接続可能なポータブルハードディスク。

4.おわりに

iPhone6には、フィルムではなく、強化ガラスを張ったところ、タッチの感度もよく、スムーズな操作ができる感じがする。
時々もたつく感はあるが、総じてスピードも速いと思われる。
050plusのところでも言及したが、アプリのアクセシビリティが気になる。
いくらボイスオーバーがあったり、Androidならばユーザ補助があったとしても、アプリがアクセシビリティに配慮していないと、使いにくいし、使えなかったりする。
スマートフォンが大きくなり、ポケットの中ではなくカバンの中ということになる。そうすると4月に発売予定のアップルウォッチがほしくなる。
画面が小さいだろうから、自ずと音声インターフェース(音声認識、音声合成)ということになる。そうなれば、視覚障害者でも使えるのではと期待しているところだ。

東日本大震災募金

2014年12月25日

個人としてではありますが、

大和市保健福祉センター5階健康福祉課に行き、

日赤の東日本大震災復興募金に12,601円を寄付してきました。

大和市社会福祉協議会(神奈川中央募金会)は、東日本大震災に関わる募金は、

2014年3月で終了したそうです。

少しばかりですが、役に立ててほしいと望みます。

アダプティブテクノロジー
代表 鳥原 信一


テレビ音声対応及び緊急警報放送対応のラジオ調査

◆TRKO-01B アステム社 

地デジ対応「テレビが聞けるラジオ」の製品化について

1.テレビ音声(ワンセグ)/AM/FMを受信

2.緊急地震速報を受信
  電源を切った状態でも自動的に電源が入り、NHKFM放送を受信
  (乾電池使用の場合も動作するが、電池切れの場合は動作しない)

3.音声ガイド・点字表記
  すべてのボタン操作を音声で読み上げる
  操作ボタンには全て展示表記あり
  日本盲人会連合で扱っている

◆ラジオサーバーポケットPJ-35 オリンパス

ラジオサーバーポケットPJ-35 

1.テレビ音声(ワンセグ)/AM/FMの録音予約が可能(max30番組)

2.二重音声番組を受信したとき、主音声と副音声を切り替えて聴ける

3.0.5~3.5倍の再生スピードに対応 語学学習に適する

4.本体はポケットサイズ pj35はスピーカーあり、pj30はポケットタイプ

◆ワンセグTV音声受信ポケッタブルラジオ XDR-63TV   ソニー

ワンセグTV音声受信ポケッタブルラジオ

1.名刺サイズ

2.10個の大型選局ボタンを本体上部に配置
  ボタン部分はラウンド型になっているため押しやすく、
  ポケットに入れたままでも快適に選局できる

◆ワンセグTV音声受信ポケッタブルラジオXDR-55TV/  ソニー

ワンセグTV音声受信ポータブルラジオ

1.ポータブルタイプ

◆ワンセグTV音声-FM-AM 3バンドレシーバー RF-U100TV パナソニック

ワンセグTV音声-FM-AM 3バンドレシーバー

1.緊急警報放送、データ放送サービスには対応していない

◆小型のワンセグTV音声対応ラジオ RF-ND50TV パナソニック

小型のワンセグTV音声対応ラジオ

1.小型

2.ワンタッチ集音機能付き

3.人の声の周波数を強調することでより聴き取りやすくする
  「快聴音」機能搭載

4.緊急警報放送、データ放送サービスには対応していない

◆TV音声/AM/FMラジオ  TY-TPR1  東芝エルイートレーディング

TV音声/AM/FMラジオ

1.ポケットタイプ

◆緊急地震速報対応ラジオ LRT-ER100 Logitec

緊急地震速報対応ラジオ

1.地震警報機能付き 
  音とLEDの光で緊急地震速報・緊急警報放送を知らせる

2.AM/FMラジオでワンセグには対応していない

◆ワンセグ・AM・FM対応ラジオ AV-J125W  TWINBIRD
 
手元スピーカー機能付3バンドラジオ

◆ワンセグ・AM・FM対応ラジオ    エスケイネット株式会社

 テレビが聴ける地デラジ

1.「緊急警報放送(EWS)受信機能」
  大地震や津波などの災害発生時は「ピロピロ」という警報音により
  注意を喚起したうえで災害情報をいち早く伝える
  ラジオを聞いているときは、強制的にワンセグのNHKに切り替わり、
  聞いていないときは自動的にラジオが起動しNHKワンセグにて警報放送を
  つたえる

◆ワンセグ・オーディオ・レシーバーNIC100  加美電子工業

ワンセグ・オーディオ・レシーバ

1.緊急警報放送の受信
  受信をすると、自動的に電源が立ち上がり、設定をしたAM/FM局を受信する

2.すべての操作ボタンに音声ガイドあり
  但し 販売終了

◆ワンセグラジオ オンエア TMY社 ORD-01BK

ワンセグラジオ オンエア

1.ポケットタイプ 

◆ポケットワンセグラジオ  RD3WH 株式会社ヤザワコーポレーション

ポケットワンセグラジオ

1.ポケットタイプ

◆ワンセグエコTV TV02WH 株式会社ヤザワコーポレーション

ワンセグエコTV

1.ワンセグ映像付き、FM,AM可

◆ワンセグ対応 TV/AM/FM ポータブルラジオ  オーム電機 RAD-TV12M

ワンセグ対応 TV/AM/FM ポータブルラジオ

第9回視覚障害者向け総合イベント
ふれてみよう!日常サポートから最先端テクノロジーまで
サイトワールド2014

                         報告 2014年11月1日   谷口 宣雄

【日時】 11月1日(土)~3日(月) 10時~17時(最終日は16時まで)
【場所】 すみだ産業会館サンライズホール
【主催】 社会福祉法人 日本盲人委員会内サイトワールド実行委員会
【共催&後援】 社会福祉法人日本盲人会連合 他多数
【URL】 http://www.sight-world.com/
 
1. 概要

 (1)趣旨 日常サポートから最先端テクノロジーまで、視覚障害者の情報取得を支援する機器・製品の進化と普及、誰でも使え、利用できることを目指すユニバーサルデザイン(UD)製品の拡大と普及、そして、これらのサービスや機器等に、参加者の声が反映していることなどを確認できるイベントである。

 (2)8階の展示会場と9階の講演会、セミナー、シンポジウム、体験会など
盛り沢山の企画である。

2. 展示会場
 (1)出店団体・企業は昨年とほぼ同程度で54のブースがあった。
カテゴリー別内訳は

歩行誘導 11 拡大読書器 10
ルーペ 遮光メガネ 特殊メガネ 4 活字等読上げ器 2
パソコン関連 4 点字プリンター 点字印刷 5
点字ディスプレイ 4 点図ディスプレイ 1
立体コピー機 1 携帯電話 1
DAISY機器 6 紙幣識別 2
日常生活用品 4 家電製品 UD 4
地デジ対応ラジオ 2 書籍 2
活動・研究・開発の紹介 7 展示即売コーナー 4
防災コーナー 2
展示会の様子
【写真 :展示会の様子】

以下展示品で参考になったものをいくつかあげる。(順不同)

 (2)テレビが聞けるラジオTRKO-01B ㈱アステム 
地デジ化に伴い、従来AM・FMのラジオで聞けていたTVの放送が聞けなくなった。本ラジオは厚生労働省の助成を受けて開発されたもので、地デジのテレビ音声/AM・FMラジオを受信することができる。
また電源オフの状態でも緊急地震速報を受信したり、音声ガイド・点字表記などの他特長がある。
参考リンク:テレビが聞けるラジオTRKO-01B

 (3)お財布型ポータブル紙幣識別機「言う吉くんWallet」
                    ㈱テックアイオーサービス 
紙幣や電子マネーの読み取りが可能でお財布としても使える。近々発売予定。
参考リンク:言う吉くんWallet

言う吉くんWallet
【写真 :言う吉くんWallet】

 (4)プレックストーク Producer シナノケンシ㈱
2014年末発売予定。マルチメディアDAISYが作りやすい。これはマルチデイジー図書を作成する人が利用する、ルビや縦書きなど日本語編集に対応のマルチメディアDAISY製作ソフトウエアである。30日間無料体験版も用意してある。
参考リンク:ブレックストーク

 (5)携帯型拡大読書器 バーサ (製造元)Humanware (販売先)㈱ナイツ
4.3インチワイド液晶で薄くて軽い。拡大倍率5~15倍(オートフォーカス)操作が
簡単でTVにも接続可能。
参考リンク:携帯型拡大読書器

なお余談であるが、CSUNで会い昨年も来ていたヒューマンウエアの営業マンに会った。

 (6)音声・拡大読書器 よむべえスマイル ㈱アメディア
手書き文字や点字も読みあげる。
参考リンク:よむべえスマイル

 (7)ロボット掃除機 ルンバ700シリーズ セールス・オンディマンド㈱
昨年も出店されていたが、価格が下がったとのこと。
参考リンク:ルンバ700シリーズ

ルンバ700シリーズ
【写真 :ルンバ700シリーズ】

 (8)白杖使用者向け音声誘導装置 TOA㈱
画像認識技術により白状を検知し、自動的に音声案内をする歩行支援システムで公共の施設や銀行などで導入されることを期待したい。
参考リンク:白杖使用者向け音声誘導装置

 (9)各種ソフトや操作・活用ガイド ㈱ラビット
視覚障害者にかかわる支援機器の販売・サポートを行っている。
オンラインショッピング
参考リンク:㈱ラビット

(10)新潟大学 工学部 福祉人間工学科
同学科の渡辺研究室で行っている研究成果の紹介を行っている。
その中で視覚障害者のコンピュータ・携帯電話などのICT機器利用調査結果は参考になる。
スマートフォンではiPhoneの利用率が高く、らくらくスマートフォンの利用率はまだ低い由。
参考リンク:新潟大学工学部福祉人間工学科/
詳細下記参照
http://dspace.lib.niigata-u.ac.jp/dspace/bitstream/10191/27807/2/TAF_Report_H26.txt

3.らくらくスマートフォンプレミアムの体験 ㈱NTTドコモ
https://www.nttdocomo.co.jp/smt/product/easy_phone/f09e/index.html

午前2回、午後2回の体験会が行われ、1回につき約10組の参加者が出席、出席した時の参加者は主に視覚障害者のようであった。
テキストは黒字のペーパーに大きな白字でプリントされ、ロービジョンの方にも良く配慮されていた。

テキスト
【写真 :テキスト】

また会場はゆったりとできるスペースの会議室であった。

体験会会場
【写真 :体験会会場】

以下体験会で説明のあった内容である。

(1) スマートフォンとは

(2) らくらくスマートフォンの特徴

  • 音声読み上げ機能によって、選択中の項目や表示されている項目を音声で確認できる
  • 項目を選択するとタッチパネルが振動する
  • 触る部分や動作によって音色、音の高さ、振動の強さ変わる
  • など様々な場面で操作したことがわかるようになっている。

    (3) 形状・ボタン確認
    音声読み上げボタンは、短押しで読み上げの聴き直しや停止ができる。
    長押しで画面の全文読み上げができる。
    音量上げ下げボタンもあり、マナーモードの設定・解除も簡単にできる。

    (4) 基本操作 
    電源ON(電源ボタン長押し)
    ロック解除(2本指をタッチパネルの下から上へ動かす)
    画面OFF(電源ボタン短押し)

    (5) 画面操作 
    タッチ・プレス、フリック・ダブルタップ

    (6) 電話の受けかた
    2グループに分かれ、一方のグループの人がワンタッチダイアルを選び、電話をかけるボタンを選び発信する。他方のグループの人が電話を受ける。
    通話後電話を切る。この操作を交代して行う。
    音声メモの説明もあり活用できると便利である。

    (7) メール体験
    受信メール、受信箱、確認したいメールの選択後、音声読み上げボタンを長押しし、全文読み上げでメールの内容を確認する。
    返信は時間の関係で省略。

    (8) ホーム画面への戻り

    (9) 電源を切る
    その他資料として有楽町にあるユニバーサルデザインのドコモショップである
    「ドコモ・ハーティプラザ」の紹介、ホーム画面に表示されるメニューの大きさ位置を習得するのに便利なシール(非売品)の提供があった。

    体験に使用したスマホとシール
    【写真 :体験に使用したスマホとシール】

    4.全体的な印象と感想

  • 初日であったためか非常に多くの人が見にこられていて、各ブーススとも説明を待つ人が多く、関心の高さを感じた。また外国人の参加者も見られた。
  • 外国人参加者
    【写真 :外国人参加者】

       

  • 防災・避難の視点からは、色々なグッズは紹介されているが、情報という視点から参考になるのは、地デジ対応のラジオ、ICレコーダーぐらいであった
  • らくらくスマートフォンの体験会は丁度良いタイミングで体験でき良かった。音声読み上げ機能が優れていること、操作で音や振動で確認できることなどが便利であると思った
  •   
                                       以上

    市民向けらくらくスマートフォン電話教室 実施報告

    アダプティブテクノロジーは視覚障害者や高齢者にやさしい、アクセシビリティを考えている。
    携帯電話もスマートフォンの時代になり大変普及してきている。

    そこでアダプティブテクノロジーは2014年度の活動として、スマートフォンについて学ぶ機会をもうけることにした。

    今回は市民向け「らくらくスマートフォン電話教室」を、
    『株式会社ドコモCS 神奈川支店 企画総務部 企画総務担当様』
    のご協力を得て実施した。

    ■日時 :2014年10月27日(月)10時~12時
    ■場所 :大和市保健福祉センター4階講習室
    ■参加者:19名
    ■講師 :NTTドコモ 6名

    講習会風景
    【写真 :講習会風景】

     
    1.講習内容

    1-1. 災害時の対応
     
    スマフォ講習の前に、最近必要性が高まっている災害時の携帯サービスについて紹介があった。

    (1)災害用安否確認
    「震度6弱以上の地震」など大規模な災害が発生した場合、自分の安否情報を登録したり、家族や知人の安否情報を確認することができる。

    ①災害伝言板・・・安否情報の登録・確認を文字で伝えるサービス

    災害伝言板についての説明
    【写真 :災害伝言板についての説明】

    ②  災害用音声お届けサービス・・・安否情報の登録・確認を音声で伝えるサービス

    https://www.nttdocomo.co.jp/info/disaster/disaster_voice/

    これらのサービスは体験しておくことができる。

    体験できるのは、毎月「1日」「15日」(午前0時~午後11時59分)
    正月三が日(1月1日正午~1月3日午後11時)
    防災週間、防災とボランティア週間などである。

    (2)  緊急速報「エリアメール」
    緊急速報「エリアメール」は、気象庁が配信する緊急地震速報や津波警報、国・地方公共団体が配信する災害・避難情報で、回線混雑の影響を受けずに受信することができる。

    https://www.nttdocomo.co.jp/service/safety/areamail/

    ここ数年の間に発売された携帯は「設定」することなく、エリアメール専用の警告音が聞こえるようになっている。

     
    1-2. らくらくスマートフォンの説明

    体験用らくらくスマートフォンを使って下記説明と体験を行った。

    らくらくスマートフォン(F-12D)
    https://www.nttdocomo.co.jp/product/easy_phone/f12d/

    説明担当者の他、サポートの4人が参加者のそばにいて、操作のフォローや質問に答えてくれた。

    使用したパンフレットとらくらくスマートフォン
    【写真 :使用したパンフレットとらくらくスマートフォン】

    (1)  タッチパネル操作・・・プレス、スライド(スワイプ)、スクロール、ピンチ、フリック、ドラッグなどの必要な基本操作の説明

    スライド(スワイプ)操作
    【写真:スライド(スワイプ)操作】

    (2)  本体名称とロック解除

    (3)  電話番号確認・・・貸し出されたスマートフォンの電話番号を確認する。

    (4)  電話帳の登録・・・隣の席の人の電話番号を入力する。

    (5)  電話帳の確認・・・電話帳で上記電話番号を確認する。

    (6)  電話をかける・・・隣の人同志で電話をかけ、お互いに電話での会話を確認する。

    (7)  メール作成 ・・・アドレス帳に隣の人のアドレスを入力する。

    (8)  メール送受信・・・隣同士でメールを送受信してメールを確認する。

    (9)  インターネット・・・ニュースサイトなどの閲覧のしかたの説明

     
    1-3. 質疑応答

    主な質問は

  • らくらくフォンと他のスマートフォンの違い・・・らくらくフォンは自由にアプリを追加できない。
  • ランニングコスト・・・機種や容量にもよるが、らくらくフォンは他のスマートフォンに比べコストを抑えている。
  • 充電について・・・頻繁に充電するとかえって充電機能の寿命を短くする。
  • スマートフォンのアプリの説明会有無・・・個別のアプリの説明会はないようである。

    などであった。

  •  

    参考:ドコモ製品FAQ 
    http://faq.nttdocomo.co.jp/faq/
     
    尚最新のらくらくスマートフォン3の紹介もありましたが、詳しくは下記参照ください。
    https://www.nttdocomo.co.jp/product/easy_phone/f06f/

     

    2.アンケートのまとめ

    参加者に実施内容についてアンケートを行った。その結果は以下のとおりである。結果は次回以降の活動の参考にしたい。

    アンケートの回答は18名
     
    2-1.本教室募集を知ったのはどこからの情報ですか?

  • 大和市広報誌 10人
  • 保健福祉センター 2人
  • 大和市民活動センター 0人
  • 知人 5人
  • その他 1人
  •  
    2-2.スマートフォンはお持ちですか?

  • 持っている 2人
  • 持っていない 15人
  • 購入予定あり 1人
  •  
    2-3.本教室の内容

  • 大いに役立つ  7人
  • 役立つ 10人
  • あまり役立たない 0人
  • 無記入 1人
  •  
    2-4.役立った点は どんなことですか?

  • 基本的使い方 4人
  • わかりやすかった 3人
  • 実際に体験できた 2人
  • スマフォとガラ携帯の違い
  • 操作しやすい
  • サポーターが多かった
  • おもしろかった
  • スマフォメールは打ちづらいこと
  • 旧携帯と同じように使われていること
  •  
    2-5.改善した方が良い点はありますか?

  • なし
  •  
    2-6.今後もIT関連の講習、体験会等へのご参加を希望されますか?

  • 参加したい  7人
  • 特になし   3人
  • 内容により参加したい 8人
  •  

    最後に本活動は
     ・2014年度大和市社会福祉協議会の助成金活動の一環であること。
     ・講習にあたって株式会社NTTドコモ様の多大なご協力を得たこと。
     ・会場の確保に大和市保健福祉センターのご協力を得たこと。
     ・広報にあたって大和市広報広聴課、大和市社会福祉協議会、大和市市民活動
      センターのご協力を得たこと。
    これら全てに感謝致したい。

    東日本大震災義援金

    アダプティブテクノロジーの鳥原です。
    個人としてではありますが、大和市社会福祉協議会に出向き、
    神奈川県共同募金会に、東日本大震災義援金として、
    27,592円を寄付してきました。

    わずかではありますが、役に立ててほしいと願っています。

    鳥原信一
    アダプティブテクノロジー代表

    サイトワールド2013報告
    DOCOMO らくらくスマートフォンプレミアム(F-09E)に
    触れて使ってみて

    調査日 サイトワールド2013(東京錦糸町)
    2013年11月1日(金)
    調査者 アダプティブテクノロジー
    http://www.adaptive-techs.com/
    鳥原信一 松本裕美子
    調査
    内容
     1.はじめに
     2.らくらくスマートフォンプレミアムとは
     3.らくらくスマートフォンプレミアムに触れて使ってみる
     4.おわりに

    1.はじめに
    アダプティブテクノロジーでは、視覚障碍者向け、および市民向けの講習会を行っている。
    2011年10月15日 視覚障碍者向けiPad/iPhone講習会
    2011年11月19日 市民向けiPad/iPhone講習会
    2012年9月29日 視覚障碍者向けSkype講習会
    2012年10月27日 市民向けSkype講習会
    2013年9月28日 視覚障碍者向けライン講習会

    このように先端(cutting edge)と言えるテーマを取り上げ講習会を開催している。
    来年度のテーマ選びのこともあり、アダプティブテクノロジーのメンバーで
    サイトワールド2013(視覚障害者向け総合イベント)
    に出向き、視察したので、その報告をする。

    サイトワールドで目立ったのは、NTTドコモのブースの前の4本の長い列であった。
    みんなのお目当ては、らくらくスマートフォンプレミアムF-09Eであった。
    従来型の携帯電話らくらくフォンから、やっと視覚障碍者にも使えるらくらくスマートフォンの登場だからである。
    この報告では、このらくらくスマートフォンプレミアムを中心に行うことにする。

    視覚障碍者は次の2機種の携帯電話らくらくフォンを使っていたと思われる。
    らくらくホン7F-09B
    らくらくホン ベーシック3F-08C

    そしてらくらくスマートフォンの登場。
    らくらくスマートフォン初代F-12D
    らくらくスマートフォン(F-12D) | ドコモオンラインショップ | NTTドコモ

    その反響は以下のとおりであった。
    『ドコモ、視覚障害者に使えないらくらくスマートフォンを出展--サイトワールド2012…』

    その後第2世代のらくらくスマートフォンも登場。
    らくらくスマートフォン2 F-08E

    そして、やはり視覚障碍者にも使える本格的らくらくスマートフォンは、
    らくらくスマートフォンプレミアムF-09E
    今度の反響は、すごい。
    ユニバ・リポート:<UDスマホ>ウェブ読み上げやGoogle Playに対応--らくらくスマートフォン… 毎日jp(毎日新聞)
    さらに、
    ユニバ・リポート:<特集>強力な音声読み上げ機能を装備--ドコモのらくらくスマートフォンプレミアム- 毎日jp(毎日新聞)

    本報告では、第2章において、らくらくスマートフォンプレミアムのWebにある
    基本情報を整理・掲載し、第3章においては、サイトワールドでは十分に触れて
    使ってみることができなかったので、最寄りのドコモショップでの使用感を
    報告することにする。

    2.らくらくスマートフォンプレミアムとは
    docomo らくらくスマートフォン プレミアム F-09E

    報道発表資料を、内容はそのまま(画像は省略)で再掲載する。

    報道発表資料
    http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2013/09/30_00.html
    「らくらくスマートフォン プレミアム」を発売

    <2013年9月30日>

    株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ(以下ドコモ)は、高速通信「Xi」(クロッシィ)Rと
    「dマーケットR」、「Google Play」に対応し、ディスプレイには「WhiteMagicTM」を
    採用したことで屋外での見やすさと低消費電力を実現したスマートフォン
    「らくらくスマートフォン プレミアム」(F-09E)を2013年10月4日(金曜)に
    発売いたします。

    発売日 :
    2013年10月4日(金曜)【全国一斉】

    別紙1 主な特長

    ~美しく、プレミアムならくらくスマートフォンで、楽しさを思いのままに~

    (1)美しく、プレミアムなデザイン&明るく見やすい「鮮やかくっきりディスプレイTM」
    艶やかなフロントフェースと、心地良い質感のリアカバー。そして上質なボタン。
    美しいデザインが所有感を満たします。手に馴染むフォルムや、自然に指が届く
    サイドキーなど使いやすさも重視。
    また、傷がつきにくく、汚れや指紋がふきとりやすい「ウルトラタフガードplus」に
    より、美しさを長く保つことができます。
    4.3インチの画面サイズにより、文字や写真が見やすくなりました。
    省電力液晶「WhiteMagicTM」を採用した「鮮やかくっきりディスプレイ」搭載で、
    画面がより明るく、屋外や直射日光下でも見やすくなりました。バッテリーも
    長持ちします。
    ボタンのように押した感触がある「らくらくタッチパネル」により、押し間違いが少なく
    タッチ操作が初めてでも安心です。
    快適な押し心地で軽快に文字入力などのタッチ操作ができます。

    (2)「dマーケット」や「Google Play」などのアプリも存分に。自分好みにもっと
    便利に、もっと楽しくインターネット検索やお天気・ニュースのチェックはもちろん、
    スマートフォン向けコンテンツをかんたんに利用できる「dマーケット」に対応。
    例えば「dヒッツTM」で懐かしの名曲を聴いたり、「dショッピングTM」で
    お買い物を楽しんだりもできます。
    また、便利な定番コンテンツが揃う「スゴ得コンテンツR」を使ってスマホ生活を
    楽しむこともできます。
    Google Playから人気のアプリを選んで、スマホをもっと便利に、もっと楽しく。
    例えば、地図やカメラなど、よく使うアプリを使いやすい位置に移動し、自分好みに
    カスタマイズすることもできます。16GBの内蔵メモリーで、思う存分アプリを
    楽しめます。「調べたいこと」や「やりたいこと」を話しかけるだけで答えてくれる
    「しゃべってコンシェルR」を搭載。
    乗換案内や周辺のお店、メールや電話なども声で簡単に呼び出せます。
    また、同じ趣味を持つ人と交流できる「らくらくコミュニティ」では、お気に入りの写真
    を投稿したり、感想を書いたり、より親しく語ることができます。
    歩数計など、プリインアプリも、もちろん充実しています。

    (3)使いやすさが、カメラが、ますます充実。docomo LTE Xi(クロッシィ)にも対応
    進化した「おまかせカメラ」は高感度センサーと高輝度フラッシュを搭載し、画質も
    向上。
    写真を素早く明るくキレイに撮影し、旅先の想い出や記念のシーンを逃しません。
    操作もより分かりやすく、サイドのカメラボタンを使って簡単に撮影できます。
    また、Xi(クロッシィ)対応や、高性能クアッドコアCPU搭載で、快適な使い心地を
    提供します。
    らくらくホンでおなじみのワンタッチダイヤル機能や大きな文字で見やすいメニュー
    画面で初めでも安心して使えます。
    大音量のフロントスピーカーでラジオやテレビ、ハンズフリーが聞きやすく、
    「スーパーはっきりボイス4」搭載によって、通話相手の声がより聞きやすく
    なりました。らくらくホンセンターの専門アドバイザーに無料でつながるショート
    カットアイコンがあるので、分からないことがあればすぐに聞くことができます。
    防水・防塵注意1 にも対応しており、安心して使えます。
    注意1 防水性能IPX5/8に対応。
    IPX5とは、内径6.3mmの注水ノズルを使用し、約3mの距離から12.5L/分
    の水を最低3分間注水する条件であらゆる方向から噴流を当てても、通信機器
    としての機能を有することを意味します。
    IPX8とは、常温で水道水の水深1mの水槽に「らくらくスマートフォン プレミアム」を
    静かに沈め、約30分間放置後に取り出したときに通信機器としての機能を有する
    ことを意味します。
    IP5Xとは、保護度合いを指し、直径75μm以下の塵埃(じんあい)が入った装置に
    「らくらくスマートフォン プレミアム」を8時間入れてかくはんさせ、取り出したときに
    通信機器の機能を有し、かつ安全を維持することを意味します。

    別紙2-2 主なスペック一覧表

    寸法
    (高さ×幅×厚さ:mm) 約131×65×9.9
    質量(g) 約132
    3G連続待受時間(静止時[自動])(時間) 約430
    LTE連続待受時間(静止時[自動])(時間) 約370
    GSM連続待受時間(静止時[自動])(時間) 約360
    連続通話時間(3G/GSM)(分) 約410/約420
    実使用時間注意1 約55.5
    メインディスプレイ
    (サイズ、ドット数[横×縦 通称]、種類、発色数) 約4.3インチ
    540×960
    QHD
    TFT液晶
    1677万色
    バッテリー容量 2100mAh
    ROM/RAM 16GB/2GB
    外部メモリ
    (最大対応容量) microSD(2GB)
    microSDHC(32GB)
    microSDXC(64GB)
    外側カメラ機能
    (撮像素子種類、有効画素数/記録画素数) 裏面照射型CMOS
    約810万画素/約810万画素
    内側カメラ機能
    (撮像素子種類、有効画素数/記録画素数) 裏面照射型CMOS
    約130万画素/約130万画素
    CPU
    (チップ名/クロック) APQ8064T/1.7GHz クアッドコア
    OS Android 4.2
    「Xi」(クロッシィ)R(LTE) 100Mbps/37.5Mbps
    FOMARハイスピード
    (HSDPA/HSUPA) 14Mbps/5.7Mbps
    Wi-Fi(無線LAN)[11a/b/g/n/ac注意2]
    (Wi-Fiテザリング同時接続台数)
    (8台)
    赤外線通信 対応
    Bluetooth 対応
    (4.0)
    防水/防塵 対応/対応
    (IPX5、8/IP5X)
    色 Precious Black
    Silky White
    製造メーカー 富士通株式会社

    <Xiについて>
    受信時最大100Mbpsは、北海道、東北、信越、北陸、中国、四国、沖縄の
    一部に限ります。
    対応エリアの詳細は、ドコモのホームページでご確認ください。
    通信速度は、送受信時の技術規格上の最大値であり、実際の通信速度を
    示すものではありません。
    ベストエフォート方式による提供となり、実際の通信速度は、通信環境や
    ネットワークの混雑状況に応じて変化します。

    <FOMAハイスピードについて>
    通信速度は、送受信時の技術規格上の最大値であり、実際の通信速度を
    示すものではありません。ベストエフォート方式による提供となり、実際の通信
    速度は、通信環境やネットワークの混雑状況に応じて変化します。
    FOMAハイスピードエリア内であっても、場所によっては送受信ともに
    最大384Kbpsの通信となる場合があります。
    FOMAハイスピードエリア外のFOMAエリアにおいては、送受信ともに
    最大384Kbpsの通信となります。エリアの詳細については、ドコモの
    ホームページでご確認ください。

    <防水について>
    ご使用の際はリアカバーやキャップ(外部接続端子カバー)が確実に
    閉じているかご確認ください。
    防水性能を維持するため、異常の有無にかかわらず2年に1回部品の
    交換をおすすめいたします(有料)。
    らくらくスマートフォン プレミアムにおいてIPX5とは、内径6.3mmの
    注水ノズルを使用し、約3mの距離から12.5L/分の水を最低3分間注水する
    条件であらゆる方向から噴流を当てても、通信機器としての機能を有する
    ことを意味します。
    らくらくスマートフォン プレミアムにおいてIPX8とは、常温で水道水の
    水深1.5mのところに携帯電話を沈め、約30分間放置後に取り出したときに
    通信機器としての機能を有することを意味します。

    <防塵について>
    らくらくスマートフォン プレミアムにおいてIP5Xとは、保護度合いを指し、
    直径75μm以下の塵埃が入った装置に電話機を8時間入れて攪拌させ、
    取り出したときに通信機器の機能を有し、かつ安全に維持することを意味します。

    <Xi対応機種のWi-Fiテザリングについて>
    ご利用にはspモードRのご契約が必要です。
    テザリング利用時は、通信料が高額になる場合がありますので、「Xiパケ・
    ホーダイ フラット」などのパケット定額サービスへのご加入を強くおすすめ
    します。
    テザリングを利用してインターネットに接続した場合、ご利用の環境によっては
    外部機器においてアプリケーション(ブラウジング・ゲームなど)が正常に
    動作しない場合があります。
    初期設定では、外部機器とスマートフォン・タブレット間でパスワードなどの
    セキュリティは設定されていません。任意のパスワードなどの設定をおすすめします。

    <microSDXCについて>
    microSDXCカードは、microSDXC対応機種でのみ使用できます。
    注意1 一般に想定されるスマートフォンの利用(Web閲覧などを約40分、
    メールや電話を約20分、ゲームや動画、音楽を約15分、その他(アラームなど)
    を約5分の1日あたり計約80分間の利用)があった場合の電池の持ち時間です
    (NTTドコモ調べ)。実際の利用状況(連続通話や動画を大量にダウンロードした
    場合など)によってはそれを下回る場合があります。
    注意2 IEEE802.11acドラフト版に対応。今後の正式規格対応商品や他社の
    ドラフト版対応商品とは通信できない場合があります。対応商品は各メーカーの
    ホームページをご確認ください。

    注意「Google Play」「Android」は、Google Inc.の商標または登録商標です。
    注意「WhiteMagicTM」は、株式会社ジャパンディスプレイの商標です。
    注意「鮮やかくっきりディスプレイ」は、富士通株式会社の商標です。
    注意「Xi/クロッシィ」「dマーケット」「dヒッツ」「dショッピング」「スゴ得コンテンツ」
    「しゃべってコンシェル」「FOMA」「spモード」は、株式会社NTTドコモの商標または
    登録商標です。

    報道発表資料に記載された情報は、発表日現在のものです。
    仕様、サービス内容、お問い合わせ先などの内容は予告なしに変更される
    ことがありますので、あらかじめご了承ください。

    ”らくらくスマートフォンプレミアム”について次のように指摘している記事がある。
    【取材レポート】富士通 らくらくスマートフォン2とプレミアムの発表会 ~着実な進化を果たした新モデル

    一方のプレミアムモデルは確かにデザイン的にやや高級感があっていいのだが、
    モバイル通信の契約が、らくらくスマホ独自の割安なプランが使えずに、普通の
    スマホ並のランニングコストになってしまうのが痛い。
    そして、プレミアムモデルもボディカラーがブラック・モデルはマット仕上げで滑り
    にくくていいのだが、ホワイトは滑りやすいので不安だ。

    次の記事によると、プレミアムには”テザリング対応”とあるので、ノートパソコンや
    タブレットPCでもWIFIでインターネット接続できる。
    ユニバ・リポート:<UDスマホ>ウェブ読み上げやGoogle Playに対応--
    らくらくスマートフォン…毎日jp(毎日新聞)

    らくらくスマートフォンプレミアムは外観はらくらくスマートフォン2と同じだが、ROMの
    容量が16ギガバイト、Google Playやテザリング対応など高度なモバイル
    サービスを利用したいパワーユーザー向けのハイエンドモデル。

    次の記事はらくらくフォンプレミアムの魅力が伝わってくる大変よいレポートである。
    ユニバ・リポート:<特集>強力な音声読み上げ機能を装備--ドコモのらくらくスマートフォン
    プレミアム-毎日jp(毎日新聞)


    プレミアムには操作性を考えて物理キーが用意されている。

    ◆五つの物理キーを搭載

    操作練習が初級から上級まで用意されている。その部分の記事の説明を読むと、
    次のような操作ができるようである。

  • 本体側面右下のカメラボタンを短く押すと、現在の画面を読み上げる。
  • フリックでフォーカス移動。
  • ※確かにフリックではフォーカスが移動して読み上げるが、ボタンを押すためには、ボタンが
    表示されているその位置で押し込む必要がある。

  • 押し込むと決定。
  • ※表示されているボタンの上に指が触れると、その項目が読み上げられ、その位置で
    押し込むと、ボタンが押される。どこにどの項目が配置されているかをわかっている必要がある。
    ※この点がIOSのiPhoneなどとは異なるところである。

  • 3本指で画面をタップすると、画面構成の詳細読み上げ。
  • 2本指で画面をタップすると、読み上げを停止。
  • 2本指で画面に触れたまま上下移動で画面スクロールする。
  • 電源を入れた時のロック画面を解除するには2本指で画面の下から上にフリックする。
  • カメラボタンを長押しして、「プップゥピッ」とビープ音が鳴っている間に離すと現在のカーソル位置から読み上げ開始。
  • カメラボタンを長押しして、ビープ音の後に離すとページトップから読み上げる。
  • 2本指でトリプルタップすると、読み上げがオフ状態になる。
  • 文字入力は、従来の携帯電話と同じ配列、トグル式。
  • 画面の下縁から上へ1本指をスライドすると、電話着信時の応答ができる。
  • ホームボタンの2度押しをすると、通話の終了ができる。
  • 電話の着信音が鳴っている間にカメラボタンを長押しすると名前を読み上げる。
  • 「らくらくスマートフォン プレミアム F-09E」レビュー – ARROWS×ケータイ …

    「プレミアム」の名を冠するF-09E最大の特長はGoogle Playへの対応。
    富士通がこれまで発売してきた「らくらくスマートフォン」シリーズは、スペックこそ高い
    もののGoogle Playには対応していないため、アプリによるカスタマイズ性はさほど
    高くなかった。
    これに対してF-09Eは他のスマートフォンと同様にGoogle Playを利用して自由に
    アプリを追加し、自分好みのスマートフォンにカスタマイズすることができる。

    これは必見です。視覚障害者がスマートフォン、F09Eを試用する実演です。
    約30分の音声で実演しています。
    f09e – YouTube

    3.らくらくスマートフォンプレミアムに触れて使ってみる
    1時間ほど、最寄りのドコモショップでらくらくスマートフォンプレミアムに触れてみた。
    大きさは、初代F-12DとiPhoneとの中間くらい。
    重さは初代F-12Dより30gほど軽く、iPhoneと同等の重さであった。
    タッチの仕方は、初代F-12Dの考え方を踏襲している。むしろ、アンドロイドのタッチの
    仕方、操作方法がこうなのであろう。
    ボタンなどがタッチパネルのどこに配置(表示)されているかを知っていないと操作に
    時間がかかる。わかっていれば、操作が速くできる。
    指が表示されているボタンなどに触れると、そのボタンなどが読み上げられる。
    そこで押し込むとボタンなどが押された(選択されたあるいは入力された)ことになる。
    やはり、携帯電話らくらくフォンを使っていた人が同じ思想を持つスマトフォンにするなら、
    らくらくスマートフォンプレミアムF-09Eにするのかもしれない。
    あるいは、初代らくらくスマートフォンF-12Dを使っていた人は、機能制限があったので、
    今度こそ、一般の人が使っている本格的なアンドロイドのスマートフォンである
    プレミアムを選択することだろう。
    視覚障碍者にとって、IOSのiPhoneに加えて、アンドロイドのらくらくスマートフォン
    プレミアムが選択肢となったことは喜ばしいことである。

    4.おわりに
    我々アダプティブテクノロジーでは、市民向けの講習会に加えて、視覚障碍者向けに
    ラインやスカイプの講習会を行ってきている。
    これまではボイスオーバーというスクリーンリーダーが内蔵されている、視覚障碍者にも
    人気のあるiPhone、iPadでの講習がメインとなっていたが、今後は、Google Playから
    らくらくスマートフォンプレミアムに、ラインやスカイプなどみんなが使っているアプリを
    インストールして、友達探しができそうである。

    謝辞
    我々アダプティブテクノロジーは、大和市社会福祉協議会の年末助け合い助成金
    などの助成を受けて、さまざまな社会貢献事業を行うことができる。
    ここに感謝いたします。
    http://www.yamato-shakyo.or.jp/

    障碍者・高齢者支援技術動向調査

    目的  障碍者・高齢者をコンピュータで支援する技術動向を調査することにより、
     翌年以降の、障碍者・高齢者および市民向け講習会のテーマの決定、
     講師の決定、講習の方法などの決定の参考資料とする。
    調査  名称  : サイトワールド2013(東京錦糸町)
           視覚障碍者のための支援技術の国内最大の展示会
     開催日 : 2013年11月1日~11月3日
           (調査日)11月2日(土)10時~15時30分
     調査者 : アダプティブテクノロジー
            谷口宣雄
    調査
    内容
     1. サイトワールドとは
     2.イベント概要
     3.展示
     4.講演・体験
     以上の調査結果を以下に報告する

    1.サイトワールドとは
    視覚障害者向け総合イベント「サイトワールド」は、今年で8回目の開催で、視覚障害者の情報取得を支援する機器・製品の進化と普及、ユニバーサルデザイン(UD)製品の拡大と普及、そして、これらのサービスや機器等に、参加者の声が反映していることなどを確認できるイベントとして、視覚障害者の年中行事となっている。

    主催者 : 社会福祉法人 日本盲人福祉委員会 内 サイトワールド実行委員会
          共催団体、後援団体、ボランティア団体は多数あり。
    すみだ産業会館8階受付の写真
    すみだ産業会館8階受付の写真
    9階講演会スケジュールの写真
    9階講演会スケジュールの写真
    2.イベント概要
    すみだ産業会館サンライズホールの8階で各種展示および体験、法律・年金相談、9階会議室で講演・体験が3日間に渡り行われた。展示は約50のブースで業・各種団体の展示が行われており、来場者も多く、盲導犬を同行している人もおり大変盛況であった。
    また来場者が関心ありそうなテーマについての講演会を同時に開催し、また普段触れることができないものに触ったり、地震動の体験などもできる企画になっていた。

    3.展示
    展示品のカテゴリーごとに注目した展示品を紹介する。(順序不同)
    3-1.歩行誘導
  • アイプラスプラス社 ひたいに取りつけた小型カメラで前方をとらえ、数メータ先にある障害物を額に電気刺激として伝える。物や風景の輪郭を‘おでこ’で感じることができるシステムの由。
  • NPO ことばの道案内 視覚障害者のための道案内WEBサイト「ことナビ」を提供している。今は主に公共施設の案内を行っている。
  • アイプラスのオーデコ写真
    アイプラスのオーデコ写真
    3-2.拡大読書器、ルーペ、活字読み上げ器
  • 西澤電機計器製作所 Humanware社 の拡大器も展示。これは拡大機能に加え音声読み取りもできる。日本語音声は来年4月ごろ発売予定とのこと。
  • アメディア社 [よむべえスマイル] は拡大読み取りに加え音声読み取りもできる。また高性能集音器「キラク」はコンパクトで聞き取りにくい環境や、聴力の弱っている人に適していようだ。
  • Freedom Scientific社 (株)インサイトと同一ブースにある。
  • アメディア[よむべえスマイル]の写真
    アメディア[よむべえスマイル]の写真
    Humanware 拡大読取り器の写真
    Humanware 拡大読取り器の写真
    3-3.パソコン関連
  • テクノツール社 タブレット端末のフラットなキーを操作しやくするためのキーシートの研究開発を行っており、その試作品を展示。またUSBメモリで読み上げるIEブラウザ読み上げソフト「スマートブラウザ リーダーUSB」(SBR)を発売。パソコン環境条件が満たせば、外出先のPCでも音声読み上げが簡単にできる便利な物である。
  • 高知システム開発(ラビット社扱) インターネット読み上げソフトネットリーダー、Windows画面音声化ソフトウエアPC-Talker、など各種ソフトを開発発売している。
  • ラビット社扱 なずな社のキータッピング練習機はパソコンがなくても練習機一式でキータッピングの練習ができる。
  • 3-4.点字プリンター、点字ディスプレイ、点図ディスプレイ
  • エクストラ社 スクリーンリーダー「JAWs for Windows」などを展示。
  • 3-5.DAISY機器
  • サイパック社 ボイスオブデイジーはApple Storeで購入すれば、各種モバイル端末やPCに利用でき、録音図書を読めるようになる。
  • オリンパス社、シナノケンシ社などが代表的なDAISY機器を展示。
  • 3-6.その他の機器:立体コピー機、携帯電話、地デジ対応ラジオ
  • オリンパス社他のワンセグTV音声/FM/AMの視聴や予約録音等の出品も目立った。
  • ドコモ らくらくフォンの展示を行っていたが、下記講演の後、かなりの人が並んで説明を受けていた。
  • 3-7.家電製品、ユニバーサル・デザイン(UD)
  • アイロボット社(セールス・オンディマンド社扱) ロボット掃除機ルンバはスイッチを押すだけで無人で部屋の掃除をしてくれる。
  • パナソニックや三菱電機が音声読み上げ機能を搭載したテレビ他しゃべる家電製品を展示。パナソニックの番組などの音声読み上げ付はまだ42インチ以上の大型テレビのみの仕様のようだ。
  • ロボット掃除機ルンバの写真
    ロボット掃除機ルンバの写真
    パナソニック地デジ対応TVの写真
    パナソニック地デジ対応TVの写真
    3-8.日常生活用品
    日用品で便利な物を展示また販売しており、多くの来場者が関心を示していた。
  • 日本点字図書館のワクワク用具
    例として中が細かく仕分け出来る財布があったが、実物を手にするとその工夫が理解できるので、実物に触れることは大切である。また希望すればサンプルの貸し出しをしてくれるとのこと。
  • 日本点字図書館ショップの写真
    日本点字図書館ショップの写真
    仕切りのある財布の写真
    仕切りのある財布の写真
    3-9.書籍
    社会福祉法人 視覚障害者支援総合センターでは各種点字図書 他を発行している
    書籍類の展示写真
    書籍類の展示写真
    3-10.活動・研究紹介
  • NHK放送技術研究所 視覚障害者向けデジタル放送受信機の試作機と触覚ディスプレイを展示。
    地震の強さが触覚で感じる振動の動きの速さで表現。
  • NHK放送技術研究所 地震強度の触覚ディスプレイの写真
    NHK放送技術研究所 地震強度の触覚ディスプレイの写真
  • 新潟大学工学部福祉人間工学科 同渡辺研究室での視覚障害者支援のための研究開発成果を展示。触地図自動作成システム、触る星座早見盤他
  • 神奈川工科大学 高尾人間工学研究室 開発中の立体音響ナビゲーションシステムを展示
  • 新潟大学工学部福祉人間工学科の写真
    新潟大学工学部福祉人間工学科の写真
    神奈川工科大学 高尾人間工学研究室の写真
    神奈川工科大学 高尾人間工学研究室の写真
    3-11.展示即売コーナー
    日本盲人福祉委員会 タイ視覚障害者の手作り品などの写真
    日本盲人福祉委員会 タイ視覚障害者の手作り品などの写真
    3-12.防災コーナー
    東京消防庁 難燃繊維の衣類他の展示 写真
    東京消防庁 難燃繊維の衣類他の展示 写真
    コロニー東京都葛飾福祉工場の簡易トイレ等の写真
    コロニー東京都葛飾福祉工場の簡易トイレ等の写真
    4.講演・体験
    4-1.やさしくトーク「ITをわたしはこのように」 毎日新聞デジタル局 岩下恭士
    11月2日(土) 13:00~14:30 手話付
    (1)講演の概要
    障害者用に開発された福祉機器はシンプルで使いやすい反面、一般市場から見るときわめて高価だったり、街中の量販店などで手軽に購入できない。
    また、”機能拡張性に乏しい”、”デザインが貧弱”、”アップデートなどのアフターケアがない”といった欠点がある。
    本講演では、iPhoneのVoiceOverの機能やドコモのらくらくホン プレミアムの実演を中心に、職場と家庭など周囲の晴眼者と同じ環境で汎用技術を活用したいという思いから、視覚障害者が利用できるユニバーサルで経済的(フリー)なデジタルライフを実現する方法を提案する。
    (2)主な講演の内容
    会場は満員の盛況(100人以上か?)で、手話付で体験・実演をまじえた興味深い内容であった。

  • 経歴紹介、視覚障害者。毎日新聞デジタル局の[ユニバーサロン]の編集長として活躍中。1年間カナダコロンビア大学に留学
  • iPadがはじめて店頭発売された日に店頭にならび、色々マスコミの取材を受けた。
    晴眼者が使う便利な物を同じ環境で使いたいという思いを持っている。
    しかし使えるまでには努力が必要だができると楽しい。iPhoneは2年使い続け、使い方を習得してきた。
  • ドコモのらくらくphone premiumは昨年のサイトワールドでは機能に不満があると批評したが、今年10月に発売されたバージョンは非常に優れている。まだ使い始めて1ケ月だがその使い方を実演。
    (参考) ドコモらくらくphone premiumについては毎日新聞[ユニバーサロン]で紹介されている。
  • iPhoneも含め、フリーソフトも多いので活用すれば生活に便利である。
    GPSアプリを活用すると目標地に行ける。30m位の誤差はあるが、そこまで行ければ目標地を見つけるのは容易である。お金を判別する「マネーリーダー」他を実演。
  • 国産品の視覚障害者向け機器のデザインは悪いので改善すべき。気に入っている良いデザイン例としてボタンが出張っていないドイツの製品(点字ディスプレイ)を回覧。
  • フローからメーカー側はもっと‘音声読み上げ’機能について宣伝すべきとの意見に同感とのこと。
  • 仕事がら新聞を通して福祉機器について、企業や関係者に発信されている様子。
  • 尚早速毎日新聞にはサイトワールドの記事が紹介されている。
    講演会場の写真
    講演会場の写真
    4-2.盲導犬体験歩行
    日本盲導犬協会による体験歩行をやっていたので体験してみた。
    係りの人の同行のもと、会場内の短い距離であったが体験歩行を行ってみて、ハーネスの細かい動きが大事であることを理解できた。
    会場には数頭の盲導犬がいて、親子連れの人も体験していた。
    盲導犬体験歩行の写真1
    盲導犬体験歩行の写真2
    盲導犬体験歩行の写真2
    4-3.その他
    アメリカ サンディエゴで行われているCSUNの展示会ほどの派手さはないが、日本国内最大の視覚障害者向け総合イベントとあって、来場者も多く熱心に説明を聴いていた。
    海外からの出店は少なく、日本に代理店があるところのみのようであったが、たまたまCSUNの展示会で出会ったHumanware社の担当者に会うことができた。
    代理店のブースで同社の拡大読み上げ器を展示していた。

    視覚障害者のためのLINE(ライン)講習会

    2013年9月28日(土)

    LINEというアプリを利用するとスマートフォン等で無料で音声通話ができたり、無料でメッセージを送ることができます。現在世界中で約2億人弱の人が利用していると言われています。

    そこでアダプティブテクノロジーは、視覚障害者のためのLINE講習会を9月28日(土)に大和市障害者自立支援センターで行いました。

    受講者は視覚障碍者3名で、それぞれiPadまたはiPhoneを持参し、Voice overの機能を利用しながら、専門講師3名による指導の下に、LINEアプリのダウンロード、アカウント作成、通話体験、参加者間のTalkの体験などを行いました。講習会については役立ったとの評価を頂きましたが、戸惑ったアプリのインストールの改善やボイスオーバーに特化した説明が欲しいとの要望もありました。

    尚、一般市民向けの講習会を10月26日(土)に計画しましたが、生憎台風による悪天候が予想され、残念ながら中止いたしました。6名の受講予定者には作成した講習会資料(10頁)を配布いたしました。

    この講習では、大和市年末たすけあい助成金を活用しております。また会場を利用させて頂いた大和市障害者自立支援センターのご協力に感謝いたします。

    講習会風景