フグ毒は、干して消せ!
毒を持つ生物と言われて、サソリ、ハチに並んで即座に出てくる生物といえば、やはりフグでしょう。
フグは、ご存知の通り、食べ物としても有名です。
フグの毒の成分は、「テトロトドキシン(C1117)」と言う致死量2〜3mgの成分(この致死量は、飲んだ場合の致死量)。
青酸カリの10倍の毒性を持ち、300℃以上加熱しても分解されない毒。
神経や筋(筋肉)に作用し、呼吸筋(横隔膜などの、呼吸に必要な筋肉)を麻痺。
それによって死に至る成分です。
これだけの猛毒を持つ魚を調理するわけですから、フグの調理には資格と、細心の注意が必要になります。
先ほど述べたように、テトロドトキシンは300℃以上加熱しても、分解されません。
そのため、フグの調理法としては、まずは毒を全て洗い流すことです。
フグの毒は、内臓(特に肝臓と卵巣)や皮に多く含まれ、更に水によく溶けるので、内臓と皮を綺麗に取り除き、十分に水洗いをしなければならないことになっています。
しかし、それでもフグ毒が恐ろしくて食べたくない、と言う方もいるでしょう。
実は、絶対安全なのが完全に干したフグ。
言ってみれば干しフグです。
何故かというと、テトロドトキシンは熱には強くとも、長時間干して乾かされると、分解されてしまうからです(その詳しい仕組みはよく知りません。どなかた、知っていたら情報提供お願いします)。
その証拠に、毎年数十件のフグ中毒事件が発生しているなか、干しフグを食べて当たったという人は、未だに1人もいないのです。
ちなみに、フグ毒にあたった場合の主な症状を紹介しましょう。
先ほども書いたように、フグ毒の主な症状はマヒ。最初は舌や唇がしびれ、指先までしびれてきます。
そして頭痛や腹痛、嘔吐(吐き戻し)などを起こし、歩いたり喋ったりすることが難しくなります。
重度の場合は、血圧の低下も起き、最終的に呼吸困難になり、意識を失って、死亡します。
また、急速に進行した場合は、24時間以内に死亡する事が多いようです。
最も有効な処置法は、すぐに吐き出させ、人工呼吸を行うこと(呼吸困難に陥るため)。
2004年現在、完全な解毒方法は発見されていませんが、処置さえ間違えなければ、助かる確率は高いと言われています。
フグを食べて、なんらかの症状が出た場合は、急いで救急車を呼びましょう。
ちなみに、テトロドトキシンは、イモリも持っており、また、鎮痛剤として医療に利用されています。
戻る