「婿」に「女」がついている理由
「婿」と言う言葉は頻繁に使われ、もちろん男性を指す言葉ですが、何故「女」がついているのでしょう?
この謎は、国語辞書で「婿」を引くと、半分ほど解明します。
「婿」と言うのは、「娘の夫」又は「結婚して妻の家系に入った男性」を意味する言葉で、意味の中に「女」がまぎれているのです。
次に漢和辞典を引いてみると、「婿」と言うのは「女+胥(ショ)」であるとされています。
この「胥」には、「対をなす仲間」の意味があります。
また、「胥」の上の「疋」は、「足」の事で、足は「左右で1組」なので「対をなす」と言う意味を持ちます。
ですので、「女+胥」で、「女と対をなす仲間」、つまり「娘と結婚した男」となるのです。
ちなみに、「婿」と言う字は元々「壻」と書きました。
文字化けする可能性もあるので別な形で書くと、「士+胥」です。
この「士」は「男」を意味し、この場合の「胥」は「同居する」を意味します。
つまり、「同居する男」=「むこ」の意味を表すわけです。
話のついでですので、「嫁」と「婚」も解説しましょう。
「嫁」は「女+家」で、「女が、生まれた家を離れて相手の家へ行く」と言う意味。
「婚」は「女+昏」で、「昏」は「日暮れ」の意味。結婚式が日暮れに行われたところから、縁組みの意味を持ちました。
ところで、何故「婚」は女偏なのでしょうか? 「男+昏」や「士+昏」ではダメなのでしょうか?
実は、「女」と言う部首には、「女性」以外に「男女関係」と言う意味もあるため、「婚」にも女偏が使われているのです。
「男」は「田+力=田を耕す者」と言う意味の漢字であり、
「士」は「侍=男性」を表す部首なので、「男」も「士」も「男女関係」と言う意味を持っていないのです。
なお、「嫁」は「生家を離れて夫の家へ行く」なのに、「婿」は「娘と結婚した男」なので、若干女性蔑視気味ですが、
冒頭に書いたように「婿」には「結婚して妻の家系に入った男性」の意味もあるので、これで五分五分と言う事に…は、ならないでしょうか、やはり。
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