玄関の目的は、「侵入を拒む」こと!
「玄関」は、当たり前ですが「住居の入り口」です。
この「住居」。心理学的には、「なわばり」と言う考え方をします。
つまり、「玄関」は「なわばりの入り口」となるわけですが…。
実は人は、玄関で人は知らず知らずのうちに「ある儀式」を行っているのです。
それは、「なわばりへの侵入を許可する」儀式。
玄関の役割りと言うのは、実は心理学的には「人を迎える」事ではなく、「侵入を拒むこと」なのです。
そして、来訪者はドアをノックしたり、チャイムなどを鳴らすなどして、玄関を開けてもらい、相手のなわばりへ侵入する許可を乞うのです。
「家」と言うのは、個人にとって最も強力ななわばりです。
そこに入れてもらうわけですから、それ相当の手続きが必要となるのです。
アメリカで、こんな実験が行われました。
ニューヨーク市と、そこからだいぶ離れた小さな地方都市で行われた実験です。
ごく普通の身なりの中年の男性、あるいは女性が、
「道に迷って困っているので、電話を貸してください」
と、家々を訪問します。
このとき、電話を貸してくれるかどうかを調べたのです。
結論から言うと、「玄関のドアはなかなか開かれないものだ」と言うことがわかりました。
ニューヨーク市では、男性の訪問者の場合は12%、女性の訪問者の時には40%の住人が、電話を貸してくれました。
一方、小さな町では、男性の訪問者の時は40%、女性の訪問者の時にはなんと100%の住人が電話を貸してくれたのです。
しかも、ニューヨークで市はたいていの住人がドアを閉めたままで訪問者の用件を聞いたのに対し、
小さな町の住人は、たいていドアを開けて応対したのです。
玄関のドアは、大都市の方が開かれにくいこと、特に男性の訪問者に対しては開かれにくい、と言うわけです。
これは犯罪が大都市で多いことと、男性による犯罪が多いこと、などの理由によるのではないかと考えられています。
玄関の目的は「侵入を拒む」事であると言うことが、良くわかる一例。
この事を考えると、知らない人に道を尋ねたり、何かを頼む際は、女性にその役目を引き受けてもらった方がよさそうです。
戻る