人込みで騒いだ後、なんとなくスッキリする理由
大勢の人がやっていると、自分もやりたくなる、あるいはやらなければならないような気になる、と言うことは誰もが経験しているでしょう。
そして、もし大勢の人がやっている事と違う事をやっていると、神経が太い人でもなければ、「なんとなく」不安を覚えるはずです。
大勢の人と同じ行動をしていると、人は「こんなに大勢の人々と同じ事をしているのだ」と言う安心感や連帯感を覚えるからです。
さらに、「大勢の人と同じ行動をする」と言うのは、心を活性化させる働きもあります。
例えば、閑散とした遊園地の、誰もいないジェットコースターに1人で乗っていても、おそらく誰も騒げないでしょう。
演劇やコンサートなどでも、「客が少ないため盛り上がらない」と言うことはよくあること。
逆に、観客が大勢いると、始まる前から異様な盛り上がりを見せ、当然、一度始まればものすごい興奮状態を生み出します。
そして、その興奮状態の中では、人は自分の意思で行動する必要が無くなります。
それどころか、半強制的に周囲と同じ行動をとります。
コンサート終了時の「アンコール」や、プロ野球での「ウェーブ」。
誰が始まりかわかりませんが、誰かがやると、全員がそれに釣られ、一斉に同じ行動を取り始めるのです。
日ごろ自分を縛り付けている理性をふっ飛ばし、周囲の行動に合わせて、手を叩き、立ち上がり、踊り、叫ぶ…。
このような行動は、自分で考えて行う必要がほとんどありません。
つまり、何も考えずに行動でき、楽しめるのです。
何も考えずに「パーッ」とできるのですから、これはまさに、ストレス解消に持ってこいの状況。
このような状況の中で人々は興奮し、燃え上がるのです。
そして、この時の「燃え」が人には忘れられません。
そのため、人々は率先して自ら「人込み」に入り込み、疲れてヘトヘトになるのです。
このような、ひしめき合う事である種の興奮状態に陥る、と言う心理は、人にとって旧石器時代からおなじみの事。
現代にまで残っている旧石器時代の洞窟は、物々交換や生活のための場だけではなく、
狭い洞窟に人々が集まって、宗教的な興奮を高めるためにあった、とも言われています。
言われてみれば当たり前ですが、人込みの中で騒いだあと、なんとなくスッキリするのは、
理性をふっ飛ばして、何も考えずに思いっきり暴れたため、ストレスが解消されたから、と言う事なのです。
ただし、この興奮状態が度を過ぎると、何らかのごたごたに発展する危険性もありますので、ご注意を。
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