混んだ電車は何故居心地が悪いのか?
混雑した電車やエレベーターなどに乗ると、別にぎゅうぎゅうづめ、と言うわけではないのになんとなく居心地が悪いことがあります。
他にも、ガラガラに空いている映画館などの中で、誰かが自分の隣に座ると、なんとなく居心地が悪くなることでしょう。
実は、人にはそれぞれ自分の体の周囲に他人の進入を拒む、「なわばり」のような物を持っているのです。
いまあげたような、様々な「居心地の悪さ」はこの「なわばり」に他人が侵入してきたことによっておこるのです。
この「なわばり」はいわば「自我の延長」。
心理学用語では、これを「パーソナル・スペース(直訳すれば「個人空間」)」と呼んでいます(この言葉は、これからも所々で出てくると思います)。
この空間領域は、人の行動や精神生活に様々な影響を及ぼしていて、このパーソナル・スペースの大きさはその人の性別、年齢、種族、性格によって多種多様なのです。
例えば、一般的に男性のパーソナル・スペースは女性より大きく、また大人の方が子どもよりも大きくなっています。
他には、内向的な人の方が外向的な人よりも大きい…などなど、あげればいろいろです。
さらに、相手によってもパーソナル・スペースは大きくなったり小さくなったりします。
親しい人と接するときは小さくなり、気を使う相手や嫌いな相手に対しては大きくなることが知られています。
親しい相手とならどんなに接近しても嫌な感じはしないのに、嫌いな相手に接近されると猛烈に嫌なのも、このためなのです。
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