「>―<」と「<―>」。線の長さが違って見えるのは何故か?
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よく見かける、いわゆる「騙し絵」で、「ミューラー=リヤー錯視」と呼ばれる物です。
左側の「外開きの線」と、右側の「内開きの線」。
どちらも長さは同じですが、このように描かれると、「外開きの線」の方が、長くなっているように見えます。
これは何故でしょうか、と言うのが今回の話。
イギリスの心理学者グレゴリーは、この現象を、こう説明しています。
まず、日常で目に出来る、あのような光景は一体どこでしょうか。
左側の「外開きの線」が目に出来る場所と言えば、四角い部屋の中。
そこで部屋の中央に立ち、角を見ると、ちょうど、あの左側の「外開きの線」のように見えます。
「外開きの線」の上下の開いた部分が、天井と壁、床と壁の境界線。そして、真ん中の線が壁と壁の境界線です。
一方、右側の「内開きの線」が目に出来る場所と言えば、外から見たときの建物の角。
外から建物の角を見ると、地面と建物の境界線と、建物の一番上の部分の線は、遠くに行くにつれ、徐々に近付いていきます。
そして、真ん中の線が、2枚の壁の境界線となります。
どちらも、典型的な遠近法を思い出していただければ十分です。
「外開きの線」は、真ん中が遠くにあるように見えるよう、遠近法を用いた絵。
「内開きの線」は、左右が遠くにあるように見えるよう、遠近法を用いた絵。
つまり、「外開きの線」は奥に、「内開きの線」は手前にあるように見えるのです。
しかし、この2本の線は、どちらも長さが一緒です。
遠くにある物と、近くにある物が同じ大きさの時、普通は、「遠くにある物の方が大きい」と考えます。
そのため、「遠くにある(と思ってしまう)線」=「外開きの線」は、「近くにある(と思ってしまう)線」=「内開きの線」より、長い線のように見えてしまうのです。
こうした理由から、同じ長さの「外開きの線」と「内開きの線」が並んでいると、「外開きの線」の方が長く感じてしまうのです。
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