テスト前に「全然勉強してない」と言う理由
テスト直前になると、必ず飛び交うセリフが、「全然勉強してな〜い!」と言うもの。
それでいてちゃっかり勉強していて、ちゃっかり良い点取っちゃう人も多いようですが…。
さて、年齢・性別その他ほとんど関係なくテスト前に飛び交う、この「勉強してない」宣言。
実はこれ、心理学的に説明のつく行動なのです。
「自分はダメな奴だ」と思った事のある人は、そう少なくは無いでしょう。
しかし、人間はやはり自分が可愛いので、「ダメな奴だ」とは思いたくはありません。
それでも、何か物事に取り組んで失敗すると、落胆し、「ダメな奴だ」と思い込んでしまいます。
そこで、人間の脳は無意識のうちに、「ダメな奴だ」と思わないように伏線を張っておくのです。
物事に全力で取り組み、失敗すると、もう立ち直れません。言い訳も利きません。
では、どうするばいいでしょうか?
そう、物事に全力で取り組まないようにするか、「全力で取り組んでいないんだ」と無意識のうちに暗示をかけるのです。
もちろん、本人は意識してはしていませんが、脳の奥では、「自分は全力ではない、自分は全力ではない」と暗示をかけているのです。
しかし、それで自己満足は出来ても、無意識のうちに、周りの人間の目を気にします。
つまり、「『あいつは全力で取り組んだのに失敗した。ダメな奴だ』と思われてしまうのでは?」と思ってしまうのです。
そこで脳は、今度はそれを防ごうとします。
その為に必要な事はただ1つ。
「周りの人間に、『自分は全力ではない』と言う事を知らせる」
これだけです。
つまり、「自分は全力ではない」と周りにアピールする事により、失敗しても、周りから「ダメな奴だ」と思われていない、と自己満足をするわけです。
そして、その行動として現れるのが、最初に書いた「全然勉強してな〜い」。
もし、「俺は勉強しまくったぜ!!」と言って失敗すると、周りからは「ダメな奴」と思われてしまう、と脳は考えます。
その為、真偽はともかく自分は本気ではないという事をアピールするために、「勉強してない」と宣言するのです。
こうすれば、もし失敗しても、「勉強してなかったんだから」と言い訳が利きます。
なので、テスト直前になると必ず「勉強してな〜い」と言うセリフが飛び交うのです。
ちなみに、この様に「全力で取り組んでいない」と暗示をかけ、さらに周りの人間に対してもそれを強調する行動を、
「セルフ・ハンディキャッピング」
と言います。
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