コラーゲンって何?
肌関係の単語として、よく「コラーゲン」と言う言葉を耳にします。
では、「コラーゲン」とはなんでしょう?
早い話が、コラーゲンとは生物を構成するタンパク質の事です。
人間の場合、体内のタンパク質の3分の1を占めていて、皮膚の主成分になっている、重要なタンパク質の1つです。
また、皮膚だけでなく、髪や爪などにも存在し、骨からカルシウムが溶け出さないようにしているのも、コラーゲンです。
ところで、よく肌荒れなど、肌のトラブルの対処法として、「コラーゲンを摂取する」と言うのがあります。
しかし、実はこれ、あまり意味の無い行為なのです。
確かにコラーゲンは皮膚の主成分ですが、コラーゲンが体内で重要な位置を占められるのは、その特殊な構造のおかげ。
しかし、人体はその特殊な構造を、直接取り入れる事が出来ません。
口から入った食べ物は、唾液、胃液、膵液(すいえき)、胆汁、腸液などの働きで、どんどん消化されていきます。
摂取したコラーゲンは、体内に入ると、胃液以降の消化液によって、アミノ酸まで分解されてしまいます。
そして、小腸内で吸収。体内に取り入れられるのです。
こうなると、もはやコラーゲンとしての原型をとどめていません。
肌へ直接影響を及ぼすとは、到底期待できないのです。
しかし、コラーゲンを摂取する事は、別の面でいい事があります。
アミノ酸は何種類か存在し、どれか1つでも欠けると、生体に重要な栄養障害を引き起こします。
そして、アミノ酸は生体内で合成できる物と、合成できない物と2種類存在します。
この、「合成できないアミノ酸」で、かつ「生体に絶対必要なアミノ酸」を「必須アミノ酸」と言います。
必須アミノ酸は、次の8つ。
トリプトファン、メチオニン、リシン(リジン)、フェニルアラニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、スレオニン(トレオニン)です。
また、この8つ以外にも、生体内で作られはしますが、発育時には不足しがちなスチジンも、必須アミノ酸とされています。
コラーゲンは、これら9つのアミノ酸を、豊富に含んでいるのです(さらに、アルギニンと言うアミノ酸も豊富に含んでいます)。
そのため、アミノ酸サプリメントとしての効果は、大いに期待できるのです。
摂り過ぎによる副作用も、今のところ発見されていないので、コラーゲンは大量に摂っても大丈夫、とされています。
また、先ほど「コラーゲンを摂っても皮膚に影響は無い」と書きましたが、実は直接影響が無いだけで、間接的には貢献します。
と言うのも、皮膚を作るためには、コラーゲンが必要です。
そしてそのコラーゲンは、体内で合成されます。
そのために必要なのが、先に挙げた9つの必須アミノ酸と、アルギニン。
ですので、コラーゲンを摂らなくとも、別のものからこの10個のアミノ酸を摂取していれば全く問題ないのですが、
一番手っ取り早い方法が、コラーゲンを大量に摂取する、と言う事なのです。
ただ、必須アミノ酸は皮膚以外にも様々なところに使用されるため、肌への直接の効果は期待できない、と述べたかったのです。
それと、よく「コラーゲン入り化粧品」などと言って、直接肌にコラーゲンを塗る人もいるようですが、あれは完璧に意味がありません。
今まで述べたように、コラーゲンを吸収するためには、一旦アミノ酸まで分解する必要があります。
しかし、肌にはそのような力はありません。
そのため、肌に直接塗られたところで、宝の持ち腐れ。飲んだ方が、まだましなのです。
なお、コラーゲンは今述べたように生体内で合成するのですが、
ストレスを受けたり、年をとると、新陳代謝が低下し、コラーゲンは不足してしまうので、肌のトラブルの原因となってしまいます。
ちなみに、魚の煮汁が冷えた後出来る、ブヨブヨの物体。
あれは、「にこごり」と言って、魚を煮た時に溶け出した、魚のコラーゲン。
ちょうど、タマゴをゆでると固まるように、魚の骨に入っていたコラーゲンが、熱で溶け出し、
さらに変性(この場合は固まる事)して、あのような形になるのです。
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