尿素って、なに?
化粧品には、「尿素配合」と書かれたものがあります。よく聞く単語ですが、「尿素」とはなんでしょう?
まず最初に、「尿素」と「尿」の関係ですが、
これは、尿素が最初に発見されたのが、たまたま人間の尿の中だったためこのような名がついただけです。
ですので、「尿素配合」と書いてあるからと言って、本物の尿が入っているわけではありません。
(尿素は、成人なら1日約30gほど排泄しています)
人体は、食物からタンパク質を吸収しますが、その後、体内で化学反応が起こると、アンモニアが生成されます。
アンモニアは人体に有害なため、無毒化されます。その無毒化されたものが、尿素なのです。
化粧品に含まれている尿素は、人工的に合成されたものです。
その材料は、二酸化炭素とアンモニア。2つを反応させると、尿素と水が生成されます。
化学反応式で書くと、
2NH3 + CO2 → CO(NH2)2 + H2O
となります(CO(NH2)2が尿素。詳しい事は中学で習います)。
では、化粧品に尿素が含まれているのは、何故でしょう?
これは、尿素に、美肌に欠かせない2つの性質があるからです。
1つ目は、皮膚の表面にある角質に、水分を吸い寄せる性質(つまり、保湿性がある)。
2つ目は、余分な角質を取り除く性質、です。
角質とは、皮膚の表面の部分の事。
ここに水分が多いと、潤った肌になり、古い角質が無いと、軟らかく、ツルッとした肌になります。
しかも、先ほど述べたように、尿素は元々、人体が「無毒化」して作り上げた物なので、全くの無害。
下手な化学物質だと、アレルギー反応を起こす危険がありますが、これなら、アレルギーを起こす人は非常に少なくなります。
このように、「保湿性」「古い角質を取り除く」「無毒」の3つの特徴があるため、化粧品に尿素が使われているのです。
ちなみに、尿素は、人類が最初に合成に成功した有機化合物(炭素を含む化学物質)。
1828年に、フリードリヒ・ヴェーラーと言うドイツの化学者が、シアン酸アンモニウムを水に溶かし、それを加熱して、合成に成功しました。
尿素の発見は、その55年前の、1773年です。
尿素は、人間の尿以外に、哺乳類やカメ、カエル、サメの尿中にも含まれています。
結局、尿素とは、「人体が、アンモニアを無毒化する際に作り、保湿性が高い化学物質」なのです。
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