ゆっくり食べれば痩せる!?
最近(2005年2月)のダイエット用品には、「少し食べただけでおなかが一杯に感じる」とか、
「胃の中で膨れて、満腹中枢を刺激する」と言った物もあります。
つまり、何らかの方法を用いて、少しの量で、脳に「お腹が一杯になった」と言う情報を与えるのです。
そうすれば当然、脳は「食べるのを止めろ」と命令。食べる量が減る訳ですから、当然ある程度は痩せます。
しかし、実は、至極簡単な方法で、少量食べただけでお腹一杯になる方法があるのです。
それが、「ゆっくり食べる」事。
そもそも、何故「お腹が一杯になった」と感じるのでしょうか?
そのためにはまず、「お腹が空く原理」を軽く説明しましょう。
そもそもまず「食べる」と言う行為は、食品から、生きるために必要な栄養分を摂取する事を言います。
「お腹が空く」と言うのは、色々な現象が複雑に絡み合って起こる現象なのですが、最も簡潔に述べますと、
「体内(主に血液中)の栄養分が減る現象」の事。
栄養分が減ったら、当然、それを補わなければ死んでしまいます。
そのため、脳内の「視床下部」と言うところにある、「接触中枢」と言う場所が、「何か食べろ」と命令を下すのです。
この命令が下ると、我々は意識として、「お腹が空いた」と感じるのです。
そして、食べる、と言う行為を行う事で、この栄養分を補います。
この時、栄養分はいきなり吸収されるのではなく、一旦肝臓に蓄えられます。
しかし、肝臓に溜めておける栄養分の量には、限りがあります。
その時、肝臓に溜めきれなかった栄養分が、「中性脂肪」と言う形になり、体内に溜められるのです。
この中性脂肪が増えると「太った」、減ると「痩せた」と言う事になるのです。
ところで、食べ物を食べ続けると、そのうち「お腹が膨れた」と感じます。
これは、「お腹が空いた」の逆で、「体内に栄養分が十分補完された」と言う現象なのです。
この栄養分の量は、先ほども出てきた「視床下部」と言うところにある、「満腹中枢」と言うところが見守っています。
ここで言う「栄養分」とは、ブドウ糖の事。
食べた物のブドウ糖は、体に吸収されると、血液に乗り、体中を駆け巡ります。
このブドウ糖が、血液中に増えると、満腹中枢が「栄養分はこれで十分だ」と考え、「もう食べるな」と命令を下すのです。
この状態が、「お腹が膨れた」と言う状態。
つまり、血液中のブドウ糖の量を意図的に増やせられれば、少量でもお腹が膨れるのです。
その方法が、「ゆっくり食べる」事。
食べ物を食べてから、血液中のブドウ糖が増えるまでには、時間差があります。
個人差はややありますが、だいたい20分程度、時間が掛かるのです。
その20分の間に、大量に食べてしまうと、栄養分が有り余ってしまい、中性脂肪となって体内に蓄積されてしまいます。
しかし、逆にゆっくりと食べると、それほどたくさん食べる前に、血液中のブドウ糖の量が、十分な量まで上昇。
少量しか食べていないに関わらず、満腹中枢が、「もう食べるな」と言う命令を下し、「お腹が膨れた」と感じる事が出来るのです。
ちなみに、「腹八分目」と言われるのも、こう言った理由から。
つまり、「まだ物足りない」と思っていても、実際には吸収されていないだけで、栄養分はもう十分。
それ以上食べると、余った栄養分が中性脂肪として体内に蓄えられ、結果として太ってしまう、と言うわけです。
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