政府の報告書は何故「白書」と言うのか?
政府の提出する報告書のことを「白書」と言います。
いろいろとつらつら文字が書かれているのに、なぜ「白書」…つまり、「白い書物」と言うのでしょうか?
それは、イギリスに関係があります。
イギリスの政府は、外交の内容を国民に知らせるために、「ホワイト・ペーパー(white paper)」と言う公式の調査報告書を出していたのです。
これを直訳して、日本初の公式調査報告書に「白書」と名づけたことから始まっています。
となると当然出てくる疑問が「何故イギリスはホワイト・ペーパーと言ったのか?」です。
これは実に単純で、単に表紙に白い紙を用いたことによるものです。
「ホワイト・ペーパー」の他に、「ブルー・ブック(blue book)」と呼ばれるイギリス議会と枢密院議会の報告書もあります。
もちろん、この報告書も表紙に青い紙を用いているためにこう呼ばれたものです。
これらを直訳して、政府が現状を一まとめにして、報告書のような形を取った文書のことを「白書」や「青書」と呼んだのです。
ちなみに、日本で初めて白書が出されたのは、昭和22年(1947年)7月の片山哲(かたやまてつ)内閣の時で、「経済白書」がその第一号です。
全文52ページの小冊子程度のものですが、「財政も企業も家計も赤字」と言う表題で、執筆者の都留重人(つるしげと)氏が敗戦直後の混乱した経済情勢について報告しています。
スタート当時はいつまで続くかわからないと思われていましたが、回を重ねるごとにページ数も増え、
「50回近くも続いている白書はアメリカ大統領経済諮問(しもん)委員会の年次報告があるだけ」といわれるほど息の長いものになっています。
いまでは、ほとんどの省や庁がこの白書、または青書を出しています。
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