アルカリ性食品・酸性食品の真実!
「アルカリ性食品は体に良い」「酸性食品は体に悪い」
こんな言葉を、誰もが一度は聞いたことがあるでしょう。
しかし、実はこれ。全くの大嘘なのです。
つまり、アルカリ性食品が体に良いわけでも、酸性食品が体に悪いわけでもありません。
そもそも、「アルカリ性食品」「酸性食品」とは、一体なんでしょう?
実を言うと、「アルカリ性食品」「酸性食品」と言う食品自体、まず存在しないのです。
こんな名前が存在するのも日本だけ。
外国から来た学者に「酸性・アルカリ性食品についてどう思いますか」と問いかけたら、
「それは何ですか?」と逆に聞かれ、恥をかいた、と言うエピソードもあるそうです。
では何故こんな名前が生まれたのでしょうか?
事の起こりは大正時代。
大阪大学のとある教授が、
「ウサギに大根おろしを食べさせたら、血液が酸性に傾いて病気になった」
と学会発表しました。
これが、そもそもの発端。
酸性・アルカリ性の値は、「pH(ピーエイチ/ペーハーとも)」と言う単位で測ります。
小さければ酸性が強く、大きければアルカリ性が強い、となっています。
この教授も、ウサギの血液のpHを測りましたが、当時の道具では、小数点以下の1桁目も怪しい物でした。
しかし、「大学の先生が言うんだから…」と言う事で、いつの間にかに
「酸性食品は悪く、アルカリ性食品は良い」
などと言われるようになってしまったのです。
そしてやがて、酸性・アルカリ性食品を研究する人も出てきました。
その人は、100グラムの食品を焼き、その灰を溶かした水の酸性・アルカリ性を測定。
結果、酸性に傾く食品と、アルカリ性に傾く食品とが出てきました。
ここから、
「体内で分解された時、酸性になる物が『酸性食品』、アルカリ性になる物が『アルカリ性食品』」
となったのです。
どうやら、燃やした灰のpHが、そのままそっくり食品のpHを表し、さらに体内で分解されると、そのpHが顕著に表れる、と考えられたようです。
しかし、実際にはそんな事はありません。
昭和の中ごろ、今から50年ほど前に極端な酸性食品、極端なアルカリ性食品ばかりを10日ほど食べさせて、
被験者たちの血液のpHに変化が表れるかどうかを観測しました。
その結果は、人間の血液の正常範囲である、7.32〜7.42でした。
つまり、一時的に変化する事はあれど、食べた物によって人間の体が酸性になったり、アルカリ性になる事はないのです。
pH7.32〜7.42とは、弱アルカリ性。
人間に限らず、他の動物もみな、呼吸や排尿などによって、血液が弱アルカリ性に保たれるようにできているのです。
ですので、酸性食品を食べ続けると、血液は弱アルカリ性ですが、尿が酸性になります。
もし、酸性食品・アルカリ性食品を食べて血液のpHが過剰に変化したら、それは食品による物ではなく、栄養不足などのただの病気。
急いで医者に行く事をオススメします。
そして、pHがどちらに0.5以上傾いても、重大な問題になります。
アルカリ性に傾くと、アルカロージス(アルカリ性症)、酸性に傾くとアシドーシス(酸血症)と言う、意識不明の死に近い状態になります。
我々の体は、我々が思っている以上に自己の健康に気を使っていて、普段は、こうならないよう一生懸命働いています。
そのため、ちょっとやそっと酸性食品・アルカリ性食品を食べたからといって、体に害が出ることは無いのです。
それどころか、「アルカリ性食品は体に良い」と言ってアルカリ性食品しか食べないと、栄養が偏り、体に様々な弊害をもたらします。
ところで、pHの「H」とは、水素イオンのこと。
水素イオンの濃度が高いと酸性に、低いとアルカリ性になります。
でも、なぜかpHの値が低い方が酸性、高い方がアルカリ性。
間違えないよう、お気をつけください(pH7で、中性)。
ちなみに、この酸性食品・アルカリ性食品問題の発端となったウサギの酸性化。
結局ウサギの血液が何故酸性になったのか、調べてみましたがわかりませんでした。
どなたか、知っていたら教えてください。
参考文献;化学・意表を突かれる身近な疑問
大阪市立科学館【http://www.sci-museum.kita.osaka.jp/】
ヘルスデータセンター【http://www.e-karada.tv/】

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