「呉越同舟」の正しいの意味
「呉越同舟(ごえつどうしゅう)」と言う四字熟語(故事成語)があります。
この言葉、早い話が「最悪の状況」と言う意味に使われがちですが、実は正しくは全く別の意味の言葉なのです。
その前に、この故事成語の背景を説明しましょう。
「呉越同舟」とは、「呉の人と越の人が同じ舟に乗り合わせてしまい、最高に悪い様子」と言うことです。
この「呉」と「越」と言うのは、遠い昔、今の中国が「春秋戦国時代」と呼ばれる時代だった時にあった国。
当時、今の中国は多くの国に分かれていました。
そして、「呉」と「越」の2国は、ものすごく仲が悪い国でした。
そのため、「呉越同舟」と言えば、「仲の悪いもの同士が同じ舟に乗り合わせた最悪の状況」と誤解されてしまったわけですが…本当は違います。
この「呉越同舟」と言う故事成語は、兵法の書「孫子」の第十一篇「九地」と言うものに書かれています。
その話の内容を訳すと、
「呉人と越人は互いにいがみ合っているが、偶然乗り合わせた舟が突風に遭ったなら舟がひっくり返されるのを防ごうとして、まるで左右の手のようにお互いに力を合わせて事にあたる」
…つまり、「普段仲の悪い者同士でも、危機に直面すればお互いに力を合わせる」と言う意味なのです。
これからは、是非とも正しく使ってください。
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