アポロが月に置いてきた物
1961年5月、当時のアメリカ大統領J.F.ケネディーの発言から始まった「アポロ計画」は有名です。
人類初の月面着陸を成し遂げたのはアポロ11号。1969年7月16日の出来事です。
アポロ計画の目的は「月へ行く」と言う事でしたが、その他にも学術的、政治的な目的もありました。
その一環としてアポロ11号が月に置いてきた物に、鏡があります。
アポロ11号が着陸した「静かの海」に、100枚の鏡を繋げて作った一辺約46cmの鏡が置かれました。
では、何のためにこんな物を置いてきたのでしょうか。
これは、地球と月の距離を数cmの精度で測るためです。
月の鏡に向かってレーザー光線を発射し、再び戻ってくるまでの時間を計測する事で、月までの正確な距離を割り出すことが出来ます。
これによって、新たにこんな事もわかりました。
月は毎年約3.8cmずつ地球から遠ざかっている、と言うのです。
早速計算してみると、地球が月を引っ張る重力より、月が地球から離れようとする遠心力の方がわずかに上回っている事がわかりました。
なおその計算によると、この重力と遠心力がつりあうのは約40億年後。地球と月の距離が50万キロメートルになった時です。
ちなみにアポロが月に置いてきた鏡は、普段よく見る平面な鏡ではなく、立方体の内側に貼り付けられたような形の鏡です。
文章で説明できないので具体例をあげると、
中が空洞になっているサイコロの、6、5、3の面を取り外したような物体の内側に、鏡を貼り付けたものです。
このように3枚の鏡をそれぞれ互いに垂直になるように内向きに置くと、その鏡のどれか1枚に当たった光は必ず元来た方に帰っていきます。
この原理を利用して、月までの距離を測りました。
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