ボウリングの球は、何で出来ているのか?
非常に重いボウリングのボール。原料は一体なんでしょう?
「ボウリング施設、設備、用具の規格」と言う規定があります。
これの第28条には、「ボウリングボールは、非金属性のものでなければならない」とあります。
つまり、ボウリングのボールは、非金属製のものなら何でも良いわけです。
一般的には、ウレタン、プラスチック、ポリエステルなどの、いわゆる「合成樹脂」が主に使用されています(ただし、ウレタンは合成樹脂ではありません)。
ウレタンとは、タイヤなどにも使われているゴムの一種で、分子の中に「ウレタン結合」と呼ばれる構造を持つ物です。
どのような構造かと言うと、分子内に[−NHCOO−]があるのがウレタン結合。
Nとは窒素原子、Hとは水素原子、Cとは炭素原子、Oとは酸素原子をそれぞれ表し、
この4つの原子のこのような結合を「ウレタン結合」、これが含まれるゴムを「ウレタン」と言うのです。
ちなみに、ボウリングの球は、実は三層構造になっています。
まず、「表面」。そして表面を剥がすと、「中球(なかだま)」と言う物が出てきます。
その中球の中に、「ウェイトブロック」と言う特殊な核が入っているのです。
このウェイトブロックは、核と言っても全く丸くなく、キノコのようだったり、蒸気機関車のようだったりと、無茶苦茶な形をしています。
実は、ボウリングの球が曲がる理由は、もちろん投げる人の技術もありますが、このウェイトブロックが無茶苦茶な形をしているからでもあるのです。
このようにヘンテコな規則性の無い形をしていると、球の重心は中心ではなく、少しずれた位置にきます。
重心とは重さの中心。回転するものには遠心力(外へ引っ張られる力)がかかりますが、その遠心力は、重い物ほど強くなります。
重心がずれていると、その重心がある方に、遠心力が強く働きます。
そのため、ウェイトブロックを無茶苦茶な形にすると、そのボールの曲がり方に個性が出てくるのです。
愛好家が自分専用のボールを作る理由も、そこにあります。
お店で借りるボールでは、毎回毎回個性が違うので、どのように曲がるか、投げてみるまでわかりません。
しかし、自分のボールなら、その個性がわかっているので、それにあわせた力加減が出来、上手に投げる事が出来るのです。
次に、ウェイトブロックを取り囲んでいる中球ですが、ボウリングのボールの重さは、全てここで決まります。
ボウリングボールは、大きさに厳密な規定があるので、大きさで重さを変える事は出来ません。
そのため、ここに使用する合成樹脂の種類によって、ボールの重さを変えているのです。
最後に合成樹脂で表面を形作り、規定の大きさまで削ります。
こうして、ボウリングの球は作られているのです(このような方法で作られたボールを、「皮付きボール」と呼びます)。
ちなみに、最後に合成樹脂について説明を。
合成樹脂とは、「樹脂」とついていても、樹脂ではありません。
初めて作られた時、なんとなく天然樹脂に似ていたので、このように呼ばれました。
人工的に作られた、分子がとても長く連なった化合物(合成高分子化合物)のうち、ゴムや繊維を除いた物の事です。
プラスチックの大部分が、この合成樹脂にあたります。
参考文献;サイエンスチャンネル【http://sc-smn.jst.go.jp/】
協力;(財)全日本ボウリング協会【http://www.japan-sports.or.jp/bowling】

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