N極、S極だけの磁石は何故ないのか?
当たり前のことですが、磁石にはN極とS極があります。
何故、N極だけ、S極だけの磁石はないのでしょうか?
ここは試しに、磁石を真っ二つにしてみましょう(勝手にやると怒られるかもしれないので、注意)。
うまく真っ二つにできれば、片方はN極のみ、もう片方はS極のみなので、どこから近づけてもこの2つは引き合うはずですが……
実際にやると、引き合ったり引き合わなかったりします。
方位磁石に近づけてみるともっとはっきりとわかります。
真っ二つにしたはずなのに、ちゃんとN極とS極を持っていることがわかります。
では、4等分、8等分、16等分、32等分……とどんどん細かくしていくとどうなるでしょう?
実は、結果は同じ。
仮にこれをハンマーで粉々に砕いて粒にしたとしても、NとSがあります。
もっと言ってしまえば、なんと分子1つにまで破壊しても、ちゃんとNとSがあるのです。
実は、磁石のNとSと言うのは、原子(原子が集まって分子になる)が持つ電子(電子と原子核と言うものがくっ付いて原子になる)によって決定されているのです。
電子は、原子核の周りを回り、自分自身も、コマのように回転しています。
電子が原子核の周りを回ると、電気が生まれます(と言うか、電子の流れの事を、「電流」と呼ぶ)。
そして、電気を帯びた物が回転すると、そこに磁場が生まれるのです。
ここで既に、N極とS極の区別が生まれてきてしまいます。
当然、そうなってしまえば片方の極しかない磁石など、作ることができません。
N極、S極だけの磁石が何故ないのか?
その結論は、「自然の摂理に反しているから」と言うことでしょうか…。
…と書きましたが、実は詳しい理論の上では、N極だけ、S極だけの磁石が存在してもおかしくない、むしろ存在するはずだ、とされています。
N極だけ、S極だけの磁石の事を「磁気単極子(又はモノポール)」と言い、2007年現在、まだ発見されていません。
戻る