真空の中でマッチを擦ると?
真空、と言うのは空気がない事です。
「空気がない、と言うことは酸素もないわけだから、マッチは発火しない」
おそらくほとんどの人が、こう答えてしまうのではないでしょうか?
しかし、実はこれは間違いなのです。
「燃える」という現象は、化学的に言うと「急激な酸化反応」と言うことになります
(ちなみに、更に急激な酸素反応(瞬間的な酸素反応)のことを爆発、ゆっくりとした酸化反応のことを、錆びる、といいます)。
つまり、酸素が不可欠、ということです。
が、忘れてはならないのは、マッチの先端に、実は酸化剤が塗ってあること。
酸化剤とは、物を燃えやすくするために使用する物質の事で、たいていが、何かと酸素の化合物(酸素と結び付いた物)です。
マッチの場合、酸化剤には塩素酸カリウム(化学式、KClO)が使われています。
さらに可燃剤として硫黄が使われ、マッチ箱にも発火剤として赤リンが塗ってあります。
そのため、たとえ酸素がない状態でも、摩擦によって加熱されれば、硫黄の部分だけは発火します。
ただし、硫黄が燃え尽きてしまえば、それまでの命。
マッチの軸に燃え移ることはありません。
ちなみに、上の化学式の、「C」の次のアルファベットは小文字のLです。
「K」はカリウム、「Cl」は塩素、「O」は酸素を表し、合わせて「塩素酸カリウム」となるわけです。
硫黄と赤リンがこすれると、熱が発生し、塩素酸カリウムの酸素が、硫黄と反応して、マッチが燃えてくれるのです。
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