石灰水に息を吹き込むと、白くなる理由
小学校の理科の実験で、「石灰水」と言う物が出てきたかと思います。
「息を吹き込むと白く濁る液」の事ですが、では何故白く濁るのか…というお話。
そもそも石灰水とはなんでしょうか。
石灰水とは、消石灰を溶かした水の事です。
消石灰と言うのは通称で、正式名称は「水酸化カルシウム」と言います。
学校の校庭にラインを引く白い粉は、この水酸化カルシウムです。
これを水に完全に溶かし切ると、石灰水になります
(実際には、水酸化カルシウムは水に溶けにくいので、水酸化カルシウムを水に入れた後ろ過したり、上澄み液を使ったりする)。
では、ここに息を吹き込むと、中で何が起こるのでしょうか?
吐いた息の中には、二酸化炭素が含まれています。
水酸化カルシウムは、この二酸化炭素と化学反応を起こし、炭酸カルシウムと水になります。
「白濁」の正体は、この炭酸カルシウムです。
炭酸カルシウムは、水酸化カルシウムよりも水に溶けにくい物質です。
そのため、石灰水の中で炭酸カルシウムがたくさん出来ると、水に溶けずに粉となって漂うため、石灰水が白く濁る…と言うわけなのです。
ちなみに、白濁した石灰水に更に息を吹き込むと、炭酸カルシウムと水と二酸化炭素が反応して、炭酸水素カルシウムができます。
この炭酸水素カルシウムは水に溶けやすいため、濁った石灰水が元の透明に戻ります。
一度試しに息を吹き込み続けたのですが、2〜3分やっても透明にならず、そこで飽きて止めてしまいました。
根気強い方は試しにやってみても面白いかもしれません。
ちなみにこの反応。アコヤ貝の中で真珠が出来る時や、鍾乳洞の中で岩のツララが出来る時などと、同じ反応です。
なお、水酸化カルシウムは水に溶けると強アルカリ性を示すため、触ると皮膚が溶ける恐れがあります。
目に入れると失明する事もあるので、取り扱いには十分気をつけてください。
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