宇宙の中心は、ここだ!
突然ですが、宇宙の中心は、いったいどこでしょう?
宇宙はものすごく大きいので、人類はまだ宇宙の端まで行ったことはありません。
また、宇宙がどのような形をしているのかも、まだよくわかっていません。
しかし、「宇宙の中心はどこか?」と言う疑問には、既に答えが出ているのです。
宇宙は、ものすごい速さで膨張しています。
この事は、アメリカの天文学者ハップルが、銀河の動きを観測していて発見しました。
宇宙に存在する全ての銀河は、どんどん地球から遠ざかっているのですが、遠くにある銀河ほど、速いスピードで遠ざかっている事がわかったのです。
これは何を意味するのでしょう?
例えばここに、ものすごく長いゴムひもがあるとします。そして、そのゴムひもの上に、適当に印をつけていきます。
このゴムひもが「宇宙」、印が「銀河」です。
ゴムひもを思いっきり伸ばすと印の間隔が広がっていきます。
これは、宇宙が膨張すると、銀河と銀河の距離が広がっていく事を意味します。
この時、ある1つ印の立場に立つと、自分に近い印はゆっくりと、遠い印は速く、遠ざかっていくように見えるのです。
地球から観測すると、遠くにある銀河ほど速く遠ざかっているのですから、宇宙もこのゴムひものように伸びている(膨張している)と考えられるのです。
さて、ここで、さっきのとは別の印の立場に立ってみましょう。
先ほどの印から見ると、自分から見て近い印ほどゆっくりと、遠い印ほど速く、遠ざかっていくように見えました。
しかし、別な印から見ても、やはり同じように、自分から見て近い印ほどゆっくりと、遠い印ほど速く、遠ざかっていくように見えるのです。
このように、宇宙のどこから見ても、宇宙は同じように広がっているため、
「宇宙に中心と言えるような場所は存在しない」と言えるのです。
つまり、冒頭の「宇宙の中心はどこか?」と言う疑問の答えは、「宇宙に中心は存在しない」となるわけです。
…が。これには続きがあります。
物理の世界では、しばしば、このように「存在しない」と言う事を、「無限に存在する」と言い換える事があります。
つまり、宇宙のどの銀河も、「宇宙の中心だ」と考える事ができるのです。
先ほどのゴムひもの例えで言うと、
ある1つの印の立場に立つと、自分は一切動かず、自分の周りの印だけが動いているように見えます。
つまり「周りの印が、自分からどんどん離れて行っている」ように見えるのです。
しかし、これはどの印の立場に立っても同じ事です。
どの印の立場になっても、「自分を中心にして、全ての銀河が自分から離れていく」ように見えます。
ですので、「宇宙のどの銀河の立場になっても、自分を中心に宇宙が広がっていく」ように見えるわけです。
確かにこう考えると、「宇宙の中心が無限に存在する」と考えても不自然ではありません。
「無限に存在する」と言うことは、何も中心を「銀河」と考える必要はありません。
例えばあなたの頭が宇宙の中心だとしても良いし、あなたの手のひらが宇宙の中心だとしても構いません。
とにかく、自分の好きなところを「宇宙の中心である」と考える事ができるのです。
と言うわけで、「宇宙の中心はどこ?」と言う疑問の答えは、こうなります。
「『宇宙に中心は存在しない』または、『自分の好きなところが宇宙の中心である』」です。
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