余談2。何故ブラックホールから抜け出せないのか?
さて、最後に、余談的な事を書きましょう。
ブラックホールの話のところで、「落ちると2度と出てこれない」と言うような事を書きました。
さて、これは何故でしょう?
もちろん、全ての原因は、その途方もなく大きい質量です。
質量が大きいと言う事は、当然重力も大きいと言う事。
そして、重力が大きいと言う事は、そこでの空間のゆがみも非常に大きくなり、時間のゆがみも大きくなります。
重力が大きいと、時間がゆっくりと進む事は説明しました。
ブラックホールは途方もなく重力が大きいため、理論上、時間の「ゆっくり度」は無限大になっているのです。
「無限大」とは、どう言う事でしょうか?
ここでは、具体的に説明しましょう。
例えば、誰かがブラックホールに落ちたとします。
このブラックホールに落ちたEさんを、あなたが外から見ているとしましょう。
ブラックホールに落ちていく、と言う事は、時間が段々引き延ばされる事になるので、
外から見ると、Eさんの動きが段々と遅くなっていきます。
そしてそのまま落ちていくと、Eさんの動きはどんどん遅くなり、ついには、停止してしまうのです
(実際には、ブラックホールに落ちた人を見る事は出来ませんが、「見れる」と仮定すると、こうなります)。
では、逆に、Eさんから見ると、どうなるのでしょうか?
ブラックホールに落ちると、時間が段々引き延ばされるので、外にいるあなたの動きが、段々速くなっていきます。
この速さは次第に増して行き、1秒で数時間が、1秒で数年が、1秒で数十年が…と、ものすごい速さで、外の世界が流れていきます。
そして、ブラックホールに着地した瞬間、理論上、外の世界では無限の時間が流れ過ぎ、Eさんは過去の世界に取り残されてしまうのです。
この「無限の時間」が流れた後、何が訪れるのかは、わかりません。
しかしともかく、理論上は、ブラックホールの底では、時間が停止(あるいはほぼ停止)してしまいます。
そしてそのため、1度ブラックホールに落ちてしまうと、二度と出てくる事が出来なくなってしまう、と言う事なのです。
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