親知らずは、何故抜くのか?
「親知らず」とは、「知歯(ちし/智歯とも)」とも呼ばれますが、歯学上は「下顎第三大臼歯」「上顎第三大臼歯」と呼ばれる歯の事です。
名前の由来は、生える時期が遅く、「この歯が生えた事には、親元を出ている」事が多いので、「親知らず」となりました。
さてこの歯。「抜かれる歯」として有名ですが、何故わざわざ抜く必要があるのでしょうか?
その理由は、人類の進化に由来します。
人類は、その昔「猿人」でした。猿人たちのアゴは、現代人のそれより大きく、歯は全部で32本ありました。
現代人は、進化の過程で猿人たちよりアゴが小さくなってしまったのですが…歯の数は、減らなかったのです。
アゴが小さくなってしまったため、収容できる歯の本数は28本程度になってしまったのに対し、歯の数は32本…。
この余った4本が、俗に言う「親知らず」なのです。
親知らずは、最後に生えてくる歯。今まで28本キッチリ収まっていたところに、突然、一番奥に新たな歯が生えるのです。
すると当然、今まで生えていた28本の歯たちは、親知らずに押され、位置が動いてしまいます。
こうして、歯並びが悪くなる可能性があるのです。
中学・高校までは、歯並びが良かったのに、大人になって突然悪くなった方は、親知らずが生えた可能性があります。
また、28本の歯が場所を譲らなかった場合。
親知らずは横向きなど、変な方向に生えてしまい、歯茎やアゴの骨にダメージを与える事があります。
すると、痛みを感じたり、炎症を起こしたりしてしまいます。
さらに、このように生えてしまうと、歯ブラシで磨く事が難しいため、虫歯になりやすくなってしまうのです。
「歯並び悪化」「炎症」「虫歯」などの危険性があるため、親知らずは抜いた方が良い…と、言われているのです。
ただ、親知らずは足が2本もあり、太く、丈夫な歯ですので、このような事が起こらない場合は、抜かない方が良い場合もあります。
抜くか抜かないかは、歯科医と相談して決めてください。
ちなみに、親知らずが萌出(ほうしゅつ/歯が生える事)するのは、早くて17歳ごろ、遅くて21歳ごろ。
この時期に、奥歯の異常な痛みや、歯茎の異臭・炎症、歯並び悪化などが起こったら、親知らずが生えた可能性があります。
早めに歯医者に行き、今度の対策を練ってください(なお、この時期以降に、親知らずによる異常が起こる場合もあります)。
参考文献;札幌 おおつか歯科【http://www.o-dent.org/index.html】
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