人間の細胞のうち、最も寿命が短いもの
人間の体を構成する最小単位は細胞です。
人間の体は様々な機能を持つ約60兆個の細胞から出来ています。
その大きさは平均すると約300分の1ミリ。ものすごい小ささです。
細胞も生命体なので、当然寿命(死滅)があります。
例えば、血液中の赤血球の寿命は約4ヶ月しかありません。
一方、骨細胞などは10年以上もの寿命を持っています。
体のほとんどの部位では、常に新しい細胞が生まれ、古い細胞は消えていきます。
そして、その空いた部分に、新しい細胞が入り込むのです(これを、新陳代謝(しんちんたいしゃ)と言います)。
では、細胞の中で最も寿命が短いものはなんでしょうか。
それは、小腸の内側にある、柔毛(じゅうもう/医学界では穗毛と書く)です。
小腸の内壁の表面は、この柔毛と呼ばれる無数の小突起でおおわれています
(これは、小腸に入って来た栄養分を吸収するもので、無数の突起を作る事により表面積を増やし、栄養分の吸収を効率よく行うための工夫です)。
その柔毛を形作っている細胞は、エスカレーター式に順々に突起の頂上まで押し上げられていき、頂上に達するとはがれ落ちて死んでいきます。
その間わずか24時間!
すなわち、柔毛細胞の寿命はたったの1日なのです。
ちなみに、上で『体のほとんどの部位では、常に新しい細胞が生まれ………』と書いたように、細胞の新陳代謝が行われない部位もあります。
それは、脳細胞です。
脳細胞は、脳を形作っている細胞で、当然これが無くなれば死にます。
でも、新しい細胞は生まれないのです。
何故新しい細胞が生まれないか、正確にはわかっていないようですが、有力な説はあります。
細胞が新たに生まれる際、古い細胞から遺伝子のコピーをもらいます。
しかし、脳の場合、このコピーが失敗するととんでもないことになるので、新しい細胞が生まれないのではないか?
と言われています。
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