その昔、人は水中で暮らしていた!?
現在、人類は陸上で生活をしていますが、その昔、人類は水中で生活していた、と言う説があります。
と言っても、人間がまだ、人間に進化する前、サルだった時代の話です。
当時人類の祖先が暮らしていた場所は、近くにある川や海の水が陸地にやってきて、水びだしになっていたと考えられています(雨が多かったようです)。
その時、人類の先祖は、辺りを海に囲まれてしまった、と言うのです。
その海を見ていた人類の先祖は、試しに浅瀬に入ってみる事に。
しかし四足歩行ですと、頭が低い位置にあるため、すぐに溺れ、遠くまでいけません。
ところが、そこで誰かが「立てばいいじゃん」と気付き、二足歩行を始めたのです。
当時の人類の先祖の骨格は、まだサルに近く、二足歩行には適していませんでした。
しかし、水中ならば水の浮力によって体が軽くなりますし、転んでも怪我をしにくく、さらにバランス感覚も養えます。
このおかげで、人類の先祖は「水中二足歩行」と言う新しい分野を確立しました。
やがて、陸上での二足歩行に適した骨格を持つ人類の先祖が誕生。
彼(だか彼女だか)は、そのまま陸上での二足歩行を開始し、現在の人類へと進化して行った…と言う説です。
この説は、「アクア説」と呼ばれているもので、いくつかの証拠も提示されています。
まず、人間の背骨。これは、霊長類の中でも特に柔軟に出来ています。
アザラシなど、海にいる哺乳類(海生哺乳類)は、みな背骨が柔軟になっています。
そのため、人間の柔軟な背骨も、水中で作られたものなのではないか、と言われているのです。
他にあげられる証拠は、髪の毛。
サルにはほぼ全身に体毛がありますが、人間の体毛は頭など、数箇所にしか残されていません(実際には全体に残っていますが、多いのは一部だけ、と言う意味です)。
動物の体毛には、保温効果などの他に、「紫外線が直接皮膚に当たらないようにする」と言う効果がある、と考えられています。
水中は、空気中に比べ、紫外線の量が圧倒的に少なくなっています。
そのため、水中で暮らす人間の先祖の皮膚に当たる紫外線の量は、陸上で暮らしていた時よりも少なくなりました。
そこで、不要になった体毛を捨てた、と言うわけです。
ただ、哺乳類は肺呼吸ですので、水中に頭まで突っ込むわけにはいかず、常に頭だけは外に出しておきます。
つまり、頭皮だけは常に紫外線の脅威に晒されているので、髪の毛だけ残った…と言うわけです。
「人間は何故二足歩行を始めたのか?」と言う疑問には、色々な説がありますが、このアクア説は、そのうちの1つなのです。
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