挨拶は、生物の基本!?
「おはよう」「こんにちは」など、我々は普段の生活で、挨拶を多用しています。
そして、「挨拶はヒトとしての基本」などとも言われています。
ところでこの「挨拶」と言う行為。ヒトだけの物のようで、実は結構原始的な行為なのです。
ヒトの脳は、3段階に分けて進化してきました。
生物の初めは、単細胞生物。この時は、まだ脳はありません。
しかし、それから進化して行き、原始的な爬虫類が生まれました。
魚のようなものから、やっとこさ陸へ出てきたのが、両生類。それがちょこっと進化したのが、原始的爬虫類。
そして、その時に出来た脳を、「原始的爬虫類脳」と言います。
実は、ヒト(哺乳類)の脳は、この原始的爬虫類脳を基盤に、どんどん進化して行ったのです。
進化の順に見ていくと、哺乳類の脳は、3階層構造になっています。
一番奥にあるのが、先ほど述べた原始的爬虫類脳。
それを覆うようにあるのが、旧哺乳類脳(辺縁系とも呼ばれる)。
そして、ヒトやサルなど、霊長類では特に発達している、一番外側にあるのが、新哺乳類脳です。
新哺乳類脳では、客観的な分析や抽象化、未来の予測などができ、
感情やコミュニケーション、自己実現など「第三次欲求」と呼ばれる欲求を支配するのも、ここです。
旧哺乳類脳では、自分の状態がどうなっているのかの自覚を持ち、情動を表す事が出来ます。
食べる、眠る、異性を求める、などの欲求が満たされない時に感じる怒りや恐れ、不快や不安などや、
欲求が満たされた時に感じる快感や喜び、安心感などを支配するのが、この旧哺乳類脳なのです。
そして、一番奥の原始的哺乳類脳では、餌をとる、なわばりを争う、巣を守る、など、自分が生きるために必要な行動を支配しています。
食欲、性欲、睡眠欲を支配しているのも、ここです。
ヒトで言う、「第一次欲求」は、ここで支配されているのです。
つまり、原始的哺乳類脳での欲求が満たされないと、旧哺乳類脳で不快感を感じ、それが新哺乳類脳によって分析され、己の行動を決定する訳です。
では、最初に出した「挨拶」は、どの脳で支配されているのでしょうか?
実は、一番奥の原始的哺乳類脳で支配されているのです。
そのため、ヒトやサルはもちろん、イヌやネコ、ネズミ、さらにはヤモリなども、挨拶をするのです。
それもそのはずで、挨拶と言うのは生物にとって、
「目の前にいるのは敵か味方か?」「目の前にいる異性は、配偶者として十分か?」
などを判断する、重要な行為なのです。
ですので、挨拶は、ヒトとしての基本どころか、爬虫類から備わる、陸上生物としての基本、と言えるのです。
参考文献;ゴジラ生物学序説(SUPER STRINGS サーフライダー21/編・著)
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