ホタルはいつから光るのか?
近くに水が綺麗な小川があると、夏にホタルを見る事ができます。
「ホタル」と言うと、光りながら辺りを飛んでいる姿を想像しますが、ホタルは生後どのぐらいから光る事ができるのでしょうか?
ホタルは成長するにつれ、幼虫→サナギ→成虫と変態します(これを「完全変態」と言います)。
ホタルの寿命は約1年。1年間を幼虫で過ごし、最後の2週間を成虫として過ごします。
光りながら空を飛んでいるのはもちろん成虫ですので、少なくとも生後1年後には、光る事ができます。
では、成虫の1つ前、サナギの状態ではどうでしょう。
ホタルのサナギは川岸の地中にあります(ゲンジボタルの場合。以下同じ)。
サナギになった頃は乳白色をしていますが、だんだん黒くなってきます。
サナギの期間は約10日。この際、体全体が薄ぼんやりと光っています。
つまり、ホタルはサナギでも光るのです。
では、さらに前の幼虫時代。
幼虫時代は最も長く、川の中で過ごします。夜行性で、おしりの両側がうっすらと光ります。
つまり、ホタルは幼虫時代でも光るのです。
となると、その前の卵の時代はどうでしょうか?
実は、ホタルは卵として産み落とされたその瞬間から、光る事が出来るのです。
ホタルの卵は、水辺の湿ったコケなどの上に産み落とされ、その水分に守られながら育ちます。
生まれたばかりの卵はまだ光が弱いですが、日増しに光が強くなっていきます。
そして約1か月で孵化して幼虫になると、川の中に落ちます。
その後5〜6回脱皮を繰り返し、春を迎えると、2〜3cmに育った幼虫が川からあがり、地中に潜ります
(主に雨の日。土が湿っているので、穴を掘りやすいと考えられている)。
そこで繭(まゆ)を作り、40日ぐらいでサナギになると、10日後、成虫になります。
それから2〜3日経つと地上に這い出てきて、一斉に飛び立ち、最期の2週間で異性を見つけ、交尾をします。
するとオスはすぐに死んで、メスも光る卵を産んだ後、オスの後を追うのです。
ところで、ホタルが光るのは、異性を惹きつけるためです。
では、まだ異性を惹きつける必要のない卵、幼虫、サナギはどうして光るのでしょうか?
その理由はまだよくわかっていませんが、「いわゆる警戒色ではないか?」と言う説が有力のようです。
警戒色とは、天敵に対して「自分は危険なヤツだから近寄るな!」と知らせるための色です。
効果のほどは定かではありませんが、とにかくホタルは、一生輝いているのです。
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