ネコは何故、丸くなって寝るのか?
「ネコが寝てる姿を想像してください」と言えば、ほとんどの人が丸まって寝ている姿を思い出すでしょう。
では、何故ネコはあんな風に、まん丸になって眠るのでしょうか?
これには、2つの理由を挙げる事が出来ます。
まず1つ目が、単純に「腹が冷えない」と言う事。
四つんばいになり、背中を上にして歩いている生物は、みな背中の方が頑丈に出来ています(カメがその典型です)。
厚い毛皮も背中側にあるため、寒気や危険から大事な背中を守ってくれます。
しかし、当然腹側も大切です。内臓の多くは、腹側に来ているからです。
胸は肋骨で守られていますが、胸より下、腹を守るものは、何もありません。
皮も薄く軟らかいため、ほとんど無防備に近く、簡単に体温が発散してしまいます。
これが、1つ目の理由。
2つ目は、腹を敵から守るためです。
先ほども書いたように、腹は、皮が薄く柔らかい上に、何も守ってくれる器官が存在しません。
そのため、文字通り背に腹は代えられぬ、と腹より頑丈な背中を外に向け、腹を守っているのです。
この、「腹冷え」と「敵襲」の2つの危険から自分を守るために、ネコは体を丸めて眠るのです。
そして、ほとんどの動物は、ネコと同じ理由で、丸まって寝ます。
リスやヤマネも、丸まって寝ますし、イヌも、体が硬くて丸まれないだけで、少しだけ丸まって寝ています。
また、アルマジロやハリネズミ、ダンゴムシなどが危険にさらされたとき、クルリと体を丸めるのも、同じ理由です。
彼らは、背中に強靭な鎧を持っています。
しかし、やはり腹側には何もありません。
そのため、危険にさらされるとすぐさま丸くなり、腹を守るのです。
その他、体を丸めるほとんどの動物は、全て同じ理由に基づいていると言っても、過言ではないのです。
ちなみに、実を言うと、ネコは必ず丸くなって寝る訳ではありません。
ネコが丸くなって寝る理由は、「腹冷え」と「敵襲」から身を守るため。
逆に言えば、これらが取り除かれた状態…つまり、ネコが完全にリラックスした状態だと、
ネコも人間のように、体を伸ばしたり、仰向けになって、ゆっくりと眠るのです。
参考文献;『動物の言い分 人間の言い分』(日高敏隆・著)
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