オスアリの悲劇!
アリの交尾は、次のように行われます。
交尾が行われるのは5〜6月の晴れた日。
若い10匹程度のメスの羽アリ(次期女王)がまず巣を飛び出し、そのあとに数百匹のオスアリ達が続き空へ飛び出します。
メスアリは大きく体力もありますが、オスアリは小さく体力もありません。
メスアリは空を飛び回り、オスアリは離れまいと後を追い、メスアリにタッチします。
見事メスアリを捕まえる事ができた者が、交尾をする事ができるのです。
では、捕まえられなかったオスは?
力尽きて空から落ちてしまったオスたちは、自分達の巣に帰っていきます。
ところがなんと、巣にいるアリたちは全員、オスアリ達を迎え入れてはくれないのです。
元々オスアリの役目はメスアリと交尾する事だけで、交尾の季節を過ぎれば用はありません。ただの無駄飯食いなのです。
諦めたオスアリは巣を離れ自らの力で生きていこうとしますが、今度はエサが取れません。
オスアリの役目はメスアリと交尾する事で、エサを取る事ではありません。
巣にいる間は、ずっと働きアリ達がエサを運んで来ていてくれていたのです。
そのためエサの取り方もわからず、オスアリ達は飢えに苦しみ、力尽き、死んでいくのです。
ちなみに、交尾したオスもその後力尽きてやっぱり死んでしまいます。
オスアリ達にとって交尾とは、文字通り決死のイベントなのです。
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