サルにも方言はあるのか?
ヒトとサルは、同じ霊長類であると言う事で、似ているところがたくさんあります。
ところで、ヒトには方言がありますが、最近、サルにも方言がある事がわかってきたのです。
京都大霊長類研究所の、正高信男さんという教授率いるグループが、これを突き止めました。
このグループは、屋久島に生息するヤクニホンザル23匹と、愛知県犬山市の大平山に生息するヤクニホンザル30匹を、それぞれ調査。
1990年から2000年まで10年間の調査で、サルが群れの中で互いの存在を確認するために発する「クー」という鳴き声を比較しました。
(愛知県のサルは、元々も屋久島に棲んでいたサル。1956年に、愛知へ移された)
生後6〜8か月までは、どちらも同じ鳴き方ですが、9〜10か月ごろから、屋久島のサルが高い声で鳴き始めました。
この10か月というのは、ヒトの3歳に相当します。3歳と言うのは、ヒトが言語を習得し終える年齢です。
鳴き声の高さの平均は、屋久島のサルが780ヘルツ、大平山のサルが670ヘルツでした。
この理由は、樹木が多い屋久島では、鳴き声が良く伝わるためには高い声が必要で、
逆に樹木の少ない大平山では、低い鳴き声でも遠くまで伝わるため、と考えられています。
(高い音には、「障害物があっても遠くまで届く」と言う性質がある)
いままで、「ヒト以外の動物の声は、遺伝によって決まっていて、環境では変わらない」と言う説がありましたが、
今回の調査結果は、それを覆すものになりました。
また、ヒトの言語のルーツは、まだ詳しい事がわかっていませんが、今回の「親や集団から、鳴き声を受け継ぐ」と言う調査結果から、
ヒトの言語も、このように、継承されて作られたのではないか、と考えられるようになりました。
参考文献;Yahoo!News【http://headlines.yahoo.co.jp/hl】
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