タケの花が開く時
タケの花を見た事がある人は、少ないでしょう。
タケは、数十年から、長いものでは120年近く花を咲かせない種類まであります(あまりにも長くて、まだ周期がわかっていないものもあります)。
そしてどのタケも、生涯1度しか花を咲かせず、花が咲いたあとは、枯れてしまいます。
この理由はよくわかっていないのですが、一説には、タケの繁殖方法が原因ではないか、と言われています。
タケは、「地下茎(ちかけい)」というものを利用して、増えていきます。
地下茎とは、地下にある茎のこと。見た目上は根っこと似ています。
タケの下には地下茎があり、それが横へ広がっていきます。
すると、その地下茎の一部が、地上へ顔を出します。これがタケノコ。成長すると、タケになります。
タケはこのようにして繁殖するわけですが、実は、成長後も、タケは地下茎でつながっているのです。
もしこの地下茎に異常が起こったら、この地下茎を共有しているタケが、全滅してしまいます。
花を咲かせる、と言うことはつまり、種子を作る事にほかなりません。
地下茎でつながれた一族が全滅しても、種子を作れば、また新たなタケ一族を生み出す事が出来、絶滅を逃れる事ができます。
タケは、このように、全滅の危機に瀕した時のみ花を咲かせるので、滅多に花が咲かない、と言われているのです。
また、最初に「花が咲いたあとは、枯れてしまう」と書きましたが、この説で行くと、「咲くと枯れるのではなく、枯れるから咲くのだ」と言う事になります。
ただ、これも一説に過ぎず、他にも「花を咲かせるホルモンが、何故か長周期でしか作られない」などの説があります。
タケの成長は早いですが、花の周期は長いので、繰り返し研究もできず、なかなか定説が生まれないのです。
ちなみに、花が咲いた直後にタケが一斉に枯れることから、「タケの花は悪い事の前触れ」と言われています。
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