淡水魚は水を飲まない!
魚には、「淡水魚」と「海水魚」がいます。
淡水魚とは、湖や川など、淡水(真水)のあるところに住む魚で、
海水魚とは、読んで字のごとく海水、つまり海に住む魚です。
一見住んでいるところが違うだけのような両者。
ところが、実は海水魚は水を飲み、淡水魚は水を飲まないのです。
その理由は、細胞内の塩分濃度の違いによるものです。
溶液(2種類以上の物質が溶けた液体。この場合は、魚の体内の液体)には「浸透」と言う現象が起こります。
これは、濃度の低い方から濃度の高い方へ、液体が流れ出る、と言う現象です。
例えば、「水は通すが、水に溶けた物質は通さない」と言う膜があるとします(これを、半透膜と言います)。
そして、濃度90%の溶液と、濃度10%の溶液をこの膜で仕切ると、濃度10%の溶液の水分だけが徐々に濃度90%の溶液へと流れ込んで行き、
最終的に両者の濃度は同じになります(この時、両者が半透膜を通り抜けようとする圧力の差を、「浸透圧」と言います)。
これが原因となり、海水魚は水を飲み、淡水魚は水を飲まないのです。
と言うのも、海水魚の細胞内の塩分濃度は、海水の塩分濃度よりも低いのです。
そうすると、今述べたように、海水魚の細胞内の水分が、どんどん海水へと流れ出ます。
その為、放って置くとどんどん体がしぼんで死んでしまうため、海水を飲んで体内に水分を取り入れているのです。
もちろん、そのままでは体内の塩分が増えすぎてしまいます。
ですので、海水魚はエラにある「塩類細胞」と言うものを使い、塩分を海中に戻しています。
また、海水魚の尿は、なるべく水分を体の外に出さないようにするため、非常に濃度の高い物になっています。
一方、淡水魚の細胞は、淡水よりも塩分濃度が高くなっており、海水魚とは逆に、放って置いてもどんどん水分が体内に入ってきます。
そのため、水を飲んで体内の水分を増やす必要が無いのです。
ただ、今度はそうすると、体内の塩分が減ってしまうため、エラから塩分を吸収し、さらに大量の尿をする事で、体内の水分量を減らしているのです。
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