ウイルスは、地球外生命体!?
「ウイルス」と言う言葉は、聞いた事があると思います。「病原体」として知られています。
ところが、ウイルスとは、一筋縄ではいかない、奇妙な生物なのです。
そもそも、「生物」かどうかすら、わかっていません。
生物とは、「細胞から成り立っている物」の事です。
また、一般的な特徴として、「自己増殖能力、エネルギー変換能力、恒常性(ホメオスタシス)維持能力」の3つを持ちます。
「自己増殖能力」とは、例えば、男女が結婚し、子どもが生まれ、その子どもがまた結婚し、さらに子どもが生まれ…
を延々と繰り返し、どんどん数を増やしていく能力の事。または、成長して、大きくなる能力の事です。
「エネルギー変換能力」とは、例えば、ご飯を食べ、その食べた物の持つエネルギーを、自分の体を動かすためのエネルギーに変換できる能力の事。
そして、「恒常性維持能力」とは、ヒトならば、体温を35〜37℃に保ち続ける能力の事。
狭い意味で、「健康を維持し続ける能力」の事です。
さて、話をウイルスに戻しましょう。
ウイルスはまず、生物の定義である、細胞を持っていません。
ウイルスの体は、「カプシド」と呼ばれるタンパク質の殻と、ウイルス核酸と呼ばれる物だけでできています。
これは細胞ではなく、細胞を持たないと言う事は、生物ではありません。
と言うわけで、この考えからすると、ウイルスは非生物になるわけなのですが…。
ところが、ウイルスには、生物の特徴である「自己増殖能力」があります。
ウイルスは、生物の細胞にくっ付くと、自分の殻を破り、中にあるウイルス核酸を、細胞内に注入します。
核酸とは、いわゆる「DNA」などと呼ばれている物の総称。
細胞内に入った核酸は、生物の体が細胞分裂を行うように、次々と分裂し、増殖します。
そして、細胞の中のタンパク質を利用して、自分の体を作ってしまうのです。
その後、細胞膜を破壊して外に飛び出した「子ウイルス」たちは、また別の細胞に取り付き、増殖するのです。
このように、ウイルスには自己増殖能力があるため、ここだけ見れば、ウイルスも立派な「生物」です。
しかし、ウイルスは、自分だけでは増殖できません。必ず、他の生物の細胞が必要になります。
細胞を持たない以上、ウイルスは非生物なのだから、ウイルスは「微粒子」と呼ぶべき……
いやしかし、微粒子では絶対に行う事のできない、「増殖」をウイルスは行うのだから、「微生物」と呼ぶべき……
ウイルスは、地球上に存在する全ての生物のどれとも似ていないため、ついには、
「ウイルスは地球で誕生したのではなく、宇宙から飛来した、地球外生命体だ!」
と言う説まで飛び出してきました。
この説は、定説にはなっていませんが、「生物」「非生物」論議に終止符を打つには、適当な説かもしれません(?)。
ちなみに、現在のところ、ウイルスは学問によって、便宜上生物として扱われたり、非生物として扱われたりしています。
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