辞書の校正、その現場
本などを出版する際行われるのが「校正」と言う作業。
これは、内容に誤りが無いか、誤植(誤字)は無いか、をチェックする作業です。
たいていの文庫本は軽く数百ページを超し、それでも校正はとても大変だと言います。
では、それが辞書だとどうなるのでしょうか?
ここでは、日本の代表辞書(?)『広辞苑』を例にします。
まず、チェックすべき項目は20万件以上。
それをなんとたった20人程度で校正するので、単純計算で1人当たり1万件以上のチェックをしなければなりません。
これは、1人の仕事量としてはかなりの量。
それも、天下の『広辞苑』ともなると、連日内容についての問い合わせや抗議も多く寄せられると言うことですから、担当者にとって、気を抜けない作業が続きます。
そして、内容のチェックが終わったら、次は誤植のチェックです。
その回数は最低6回と言われ、多い時は8〜9回に及ぶと言います。
「そんなの必要なのか?」と言う気もしますが、ここの雑学も普段滅多に見直しをしないため、たまに読み返すと誤字脱字のあまりの多さに我ながら驚きます。
それを考えれば、最低6回の見直しもすんなりとうなずけます。
もちろん、こういう作業にはかなりの年月を必要とします。
岩波書店が広辞苑第4版を出した7年後に第5版を出した時には、
「たった7年とはなんたるスピード!」
と出版業界で驚きの声があがったほどです。
ちなみに、第1版刊行と第2版刊行の間は、14年。
第2版と第3版の間も、14年。
第3版と第4版の間が、8年、となっています。
なんにせよ、日進月歩の発刊を続けるうち、光陰矢の如く半世紀も経っているのです。
…辞書の雑学なだけに、普段使わないような言葉を使ってみました。
参考文献;岩波書店【http://www.iwanami.co.jp/index.html】
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