ピサの斜塔を真っ直ぐにすると?
イタリアの北西部に、ピサと言う都市があります。そう、「ピサの斜塔」でおなじみの街です。
このピサの斜塔ですが、「真っ直ぐにしよう」と訴える人々がいます。
事実、ピサの斜塔は、傾斜が大きくなり、倒れる危険性が高くなった事が過去にあり、
「そのうち本当に倒れるのでは」と心配する人々が、このように訴えているのです。
しかし、ピサの斜塔を真っ直ぐにすると、少し「困った事」が起こります。
そもそも、ピサの斜塔は、何故傾いているのでしょうか?
ピサの斜塔は、1173年、大聖堂の鐘塔(鐘楼)として建設が始まりました。
8つの層からなり、イメージとしては、7つの層の上に、1層がちょこんと乗っている、と言う感じ。高さは約55メートルです。
ところが、この塔を10.5メートルまで建てたとき、地盤が一部陥没。そのため、鐘塔は「斜塔」になってしまったのです。
しかし何を思ったか、当時の人々はそのまま建設を続行。起工から約180年後の1350年ごろ、完成しました。
さて、この塔。先ほど述べたように、8つの層からなっていますが、そのうち下の7つは同じ大きさをしていて、最上層だけ、小さくなっています。
ピサの斜塔は、建設時から既に傾いていたので、さすがに当時の人々も「マズイ」と考えたのでしょう。
実は、下の7層は地面に対して傾いていますが、最上層だけは、地面に対して傾いていないのです。
そのため、最上層の小さくなっているところだけ、他の7層と角度が違います。
実際、ピサの斜塔の写真をよく見ると、最上層だけ角度が違う事がわかります(斜塔の向きによってはわからないかもしれませんが)。
そんなわけで、ピサの斜塔を真っ直ぐにすると、「最上層だけ傾く」と言う少し「困った事」が起こるのです。
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