サンタを探せ!
12月24日の夜、子ども達にプレゼントを配るサンタクロースを探し出す…。
サンタが実在するかどうかは別として、こんな夢のある事を、実際に、それも大掛かりにやっている組織があります。
その組織がなんと、アメリカとカナダの軍隊なのです。
アメリカ軍とカナダ軍は、共同で「北米航空宇宙防衛司令部(NORAD/ノーラッド)」を運営しています。
このノーラッドが、「サンタの捜索」を、クリスマスイブの夜、大々的に行っているのです。
ノーラッドは軍の施設なので、軍用のあらゆるハイテク機器が備わっています。
その中の、4つのハイテク機器を使って、イブの夜、世界中を駆け回るサンタを追跡します。
1つ目が、レーダー。
ノーラッドの強力レーダーは、アラスカとカナダ北部の計47か所に設置されています。
もしサンタがどこからか出発すれば、このレーダーが、それを察知します。
2つ目は、「サテライト」と呼ばれる機械。
サテライトは、地球の上空約3万6000キロメートルの宇宙空間で、地球の周りを回っている人工衛星です。
この軌道は「静止軌道」と呼ばれ、地球から見たとき、人工衛星が常に上空の1点に止まっているように見える軌道です。
サテライトは元々、対ミサイル用の機械で、ミサイルが発する赤外線をキャッチし、追跡します。
サンタのソリを引っ張るトナカイの中に、「ルドルフ」という名のトナカイがいます。
日本で、「赤い鼻のトナカイ」と歌われているのが、彼。
彼の鼻からは、赤外線が出ているはずなので、それを追跡するのです。
(実際には、サンタとトナカイ全体から赤外線が出ているはずですが、何故かノーラッドのHPでは、こう説明されています)
3つ目は、サンタ追跡のためだけに設置された、「サンタカム」という機械。
サンタカムは1998年から使い始めた機械で(この年から、このサンタ追跡作戦が、インターネット上で公開された)、
世界中のあらゆる場所に設置された、高速度のデジタルカメラです。
サンタがアメリカに入ってくるであろう時間の、約1時間前に電源を入れ、サンタとソリがやってくるのを待ちます。
そして、サンタとソリが目の前を通ると、自慢の高速でシャッターを切ります。
最後の4つ目が、ジェット戦闘機。
ノーラッド戦闘パイロットがジェット戦闘機をかっ飛ばし、サンタに接触し、北アメリカにやって来たサンタを、歓迎します。
そして、別なパイロットがサンタを誘導しながら、カナダ各地を飛行。
さらに、サンタと、サンタを引っ張ってきたトナカイたちと共に、ジェット戦闘機がスリル溢れる飛行を行うのです。
なお、これらジェット戦闘機12機に、サンタカムも設置されています。
ちなみに、この企画が始まったきっかけは、1955年。
「サンタと会話ができる!」と言う広告が、誤って自分の電話番号ではなくアメリカ軍の電話番号を掲載してしまいました。
初めて電話を受けたのは、指令長官のハリー・シャウプ大佐。
事情を察した彼は、部下にレーダーでサンタを追跡させ、電話をかけて来た子ども達に、サンタの現在地を知らせたのです。
ここから、「サンタ追跡作戦」が始まりました。
参考文献;NORAD Tracks Santa 2005【http://www.noradsanta.org/index.php】
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