ケチから生まれたシルエット
「シルエット」とは、影絵など、輪郭だけを描いて中を黒く塗りつぶした絵の事です。
よくよく考えてみると、なかなか斬新なアイディアですが、どの様な経緯で生まれたのでしょうか?
シルエットが生まれたのは、18世紀のフランス。
エティエンヌ・ド・シルエット(Etienne de Silhouette)と言う人物の名が語源となっています。
ルイ15世の時代に財務長官(大臣)を務めたシルエットさんは、大変な倹約家…つまりケチでした。
当時のフランスはオーストリアなどと戦争をしており、深刻な財政難に悩まされていました。
そこで、シルエットは大々的な経費削減、税金値上げを敢行。
「人の呼吸にまで税をとる」と陰口を叩かれるほどの課税ぶりでした。
ところで、当時のフランスにはある慣習がありました。
それは、「大臣は必ず肖像画を描いてもらう」と言うもの。
当然、大臣であるシルエットも、肖像画を描く事になりました。
ところが、あろう事か、シルエットは「肖像画を描くなんて金がもったいない! 影だけにしろ!」と言ったのです。
そして、シルエットの肖像画は、希望通り輪郭だけ描かれ、内側は黒く塗りつぶされました。
そう、これが「シルエット」の始まりなのです。
ちなみに、これには別な説もあり、単にシルエットさんが切り絵が好きだったから、とする説もあります。
いずれにせよ、白と黒だけで描かれる芸術は、18世紀のシルエットさんから生まれた言葉なのです。
…どうでもいいですが、「白黒」と「シルエット」の語呂が、なんとなく似ているような気は…しませんか?
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