ダイダイの面白い性質と名前の由来
お正月になると飾る、鏡もち。その上にちょこんと乗っているダイダイ。
このダイダイ。なんでこんな名前で、鏡もちの上に乗っているのでしょう?
ダイダイの実は冬になると熟して黄色くなります。
が、そのままにしておくと、また春になって緑色に変わります。
そして、また冬になると、また熟して黄色になる…つまり、1つの実が色変わりするという、不思議な性質を持っています。
それで、「代々色が変わり続ける」と言う意味で、「ダイダイ」となりました。
この名前の由来を聞けば、大体何故鏡もちの上に乗っているかも、なんとなくわかるでしょう。
そう、「代々家が継がれる」とか、「家が絶えることなく続く」とか、永遠の生命とか、様々な事を重ね、
縁起物として、飾られるようになったのです。
しかしこのダイダイ。何回でも色が変わるのか…と思いきや、実はそうではありません。
ダイダイの実の寿命は、たった3年。
3年経つと、枝からポトリ、と落ちてしまいます。
なお、ダイダイは漢方にも取り入れられています。
果実の皮を乾燥させたものを橙皮(とうひ)と言い、
去痰薬(きょたんやく/タンを吐き出しやすくする薬。咳止めにもなる)や健胃薬、そして香り付けに用いられています。
また、未熟果実を乾燥させたものを枳実(きじつ)と言い、橙皮同様、去痰薬や健胃薬に用いられたり、
排膿(化膿を和らげる)や緩下剤(かんげざい/下剤の事。こちらの方が、作用は弱い)としても用いられています。
さらにダイダイは、アメリカでダイエット用の健康食品としても用いられています。
ダイダイの皮には、シネフリンと言う化合物が含まれていています。
これは、生薬などに含まれる、エフェドリンと言う成分とよく似た構造をしていて、自律神経を興奮させるため、ダイエットになるのです。
また、エフェドリンは喘息の治療にも用いられています。
ただ、エフェドリンと言うのは覚せい剤の原料でもある劇薬で、現在副作用の報告も出されています。
お正月、ダイダイの皮を食べてしまうと、大変な事になりますので、お気をつけて。
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