ガムは何から出来ている?
口の中で延々と噛み続けられる不思議なお菓子、ガム(正確には「チューインガム」)。
では、何から出来ているのでしょうか?
ガムの原料はいくつかありますが、代表的な物は「チクル」と「酢酸ビニル」と言う物です。
チクルとは、サポディラ【sapodilla】と言う20mほどの巨木の樹液から作ります。
サポディラの樹液を煮込み、それを固めるとチクル(天然チクル)になるのです。
また、「酢酸ビニル」と言うのは、プラスチックの一種です。
酢酸ビニルという物質をズラッと並べ、化学的にくっ付けた「酢酸ビニル樹脂(又はポリ酢酸ビニル)」と言う物が、ガムになります。
これに味や香りをつけたものが、ガムなのです。
ガムを食べ終わった後、口の中に残った無味無臭の物体は、「ガムベース」と呼ばれるもので、これはチクルか酢酸ビニル樹脂で出来ています。
「ビニル」と言うと「ビニール袋」や「ポリ塩化ビニル」などと言う単語を思い出しますが、酢酸ビニルもこれの仲間です。
ポリ塩化ビニルも酢酸ビニルも、分子の中に同じ「特徴」を持っています。
化学の世界では、この「特徴」に注目して名前をつけるため、どちらにも同じ「ビニル」がついているのです。
上の2つ以外にも、エステルガム、ポリイソブチレン、炭酸カルシウムなどを原料としているガムもあります。
これらの安全性は、各種試験で確認されているので、ご安心ください。
なお、万一ガムを飲み込んでしまった場合。
ガムはほとんど消化吸収されないので、そのうち体から自然に排出されます。
柔らかいため消化器官を傷つける事もないので、ご安心を。
ついでですので、最後に軽く、ガムの歴史を。
ガムの歴史は意外に古く、西暦300年ごろのマヤ文明までさかのぼります。
マヤ文明は、メキシコ南部のユカタン半島に栄えていました。
そこの住民たちは、当時島にたくさん生えていた「サポディラ【sapodilla】」と呼ばれる20mほどの巨木の樹液を採取して煮込み、それを固めて噛む習慣を持っていました。
この「樹液」がチクル(天然チクル)です。
マヤ文明衰退後も、この習慣はメキシコインディオに引き継がれ、さらに16世紀にこの地を征服したスペイン人が、ヨーロッパに持ち帰りました。
これを飴玉程度の大きさにして売り出したのが、世界最初のガムでした。
さらにその後、味がついたものが、「チューイング・ゴム」として売り出されたのです。
この名前が訛り、「チューインガム」略して「ガム」と呼ばれるようになったのでした。
参考文献;LOTTE【http://www.lotte.co.jp/top.html】
fumill's gum gallery【http://www.geocities.co.jp/Foodpia/9998/index.html】

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