缶詰が先か、缶切が先か?
缶詰の歴史は古く、1804年にまでさかのぼります。
当時のフランス皇帝であるナポレオン1世が、軍隊用の保存食を、国中から大募集。
そして、パリのニコラ・アペールという料理人が、「ビン詰め」と言う、現在の缶詰めの元となる方法を考え付きました。
その6年後の1810年、今度はイギリスのピーター・デュランドと言う人が、金属の缶に入れる「缶詰め」を発明しました。
しかし…。
実は当時、まだ「缶切り」が発明されていなかったのです。
現在は、缶ジュースのように、缶切りのいらない缶詰め(イージーオープン缶)がありますが、当時はまだありません。
缶切りが発明されたのは、その60年もあとの話なのです。
ではその間、人々はいったいどうやって缶詰めを開けていたのでしょうか?
実は、単純に潰したり叩いたりして開けられていました。
また、缶のフタには、ノミとカナヅチを使って開けるよう、注意書きもあったのです。
初期の缶詰めは、ほとんどが軍隊用でした。長期保存できるため、戦場に持って行きやすいのです(特に南北戦争で使用されました)。
そして、彼らの手には銃…。当たり前のように、軍隊では銃を使って缶が開けらていました(具体的な方法はわかりませんが)。
このような開け方をするため、缶にはジュースなどの液体状の物は入れられず、コンビーフなど、すでにミンチ状になっているものしか入れられませんでした。
しかし、缶詰めに遅れること約60年。
缶切りが発明されたおかげで、液状の物も入れる事が可能になり、内容物の種類が一気に広がったのです。
ちなみに、缶詰めにも賞味期限があり、日本では缶の底に書く事が義務付けられています。
たいていが6桁の数字で、例えば「080224」とある場合。
最初の2桁が西暦(この場合は2008年)、次の2桁が月(2月)最期の2桁が日(24日)を表しています。
この表記は、「0802」(つまり、2008年2月)でも良い事になっています。
ただし、1997年3月31日までに作られた缶詰めは、賞味期限ではなく、製造年月日が書かれている場合もあります。
ですが、缶詰めの賞味期限はたいてい2〜4年程度。
97年の缶詰めは、すでに腐っている可能性があるため、食べない方が良いでしょう(ものすごく良い状態で製造・保存されていれば、数十年持つ事もあります)。
ちなみに、ツナ缶などは、具と一緒に透明の液体も入っていますが、あれは缶詰めの空気を抜くために入れられた、油や野菜スープなどです。
戻る