日本酒は日本古来の酒なのか?
日本酒は、「温めた方が美味い」「新しい方が美味い」と言う、世界中のお酒の中でも珍しい特徴を持っています。
ビールは冷えた方が、ワインは古い方がそれぞれ美味しくなりますので、日本酒は特殊なお酒なのです。
さて、この日本酒。これは名前の通り、日本古来の酒なのでしょうか?
実は、「日本古来じゃないんじゃないか?」と言う説の方が、有力になっています。
まず、日本酒はお米から作っています。
しかし、日本では、米が日本にやって来る前から、お酒を作っていたそうです。
それを考えると、日本古来の酒とは言えなくなります。
ちなみに、縄文時代ぐらいの人々のお酒の原料を教えましょう。
その原料は、野ブドウ、スモモ、アンズなどの果物、そしてガマズミ、カジノキなどの木の実、そして芋類でした。
原料から考えると、とても日本酒ではなく、果実酒のようなものだった事が解ります。
また、日本書紀には有名なスノオノミコトの大蛇(おろち)退治の話しが出て来ます。
その退治方法をスサノオノミコトが「衆果(あまたこのみ)をもって酒八かめを酔わせろ(一部要約)」と教えていたと言うのです(衆果とは、色々な果物の事)。
大蛇が酔ったのは、米でつくった日本酒ではなく、果物でつくった果実酒だったのです。
日本には、中国や韓国から、米が伝わってきました。
現在の米で作られる日本酒も、その時一緒に入って来たのではないだろうか、と考えられているのです。
なお、歴史の初めのは、このような果物酒が作られていましたが、
いつ、果物酒から米のお酒に変わったのか、詳しい事は良くわかっていません。
しかし、4世紀頃には、すでに中国や朝鮮から醸造工が日本に来ている事が、記録からわかっています。
少なくとも、4世紀には、既に米の日本酒が作られていた、と言えそうです。
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