屠蘇とは何か?
屠蘇(とそ)とは、お正月に飲むお酒の事ですが、では屠蘇は何からできているのでしょうか?
屠蘇は、「屠蘇散」と呼ばれる粉を袋に入れ、みりん、又はお酒に浸して作ります。
この「屠蘇散」の正体が、今回のメイン。袋を破ってみても、ただの粉です。
実は、屠蘇散の正体は、「これ」と決まっているわけではありません。
屠蘇散が発明されたのは、中国の三国時代。当時の名医・華佗(かだ)の発明と言われています。
元々屠蘇は、漢方薬として開発された物なのです。
ただし、現在使われている屠蘇散は、当時とは違う物が入っています。
山椒(さんしょう)・細辛(さいしん)・防風(ぼうふう)・肉桂(にっけい)・乾薑(かんきょう)・白朮(びゃくじゅつ)・桔梗(ききょう)
などが、現在の屠蘇散に一般的に使われています。一つ一つ、簡単に説明しましょう。
山椒;果実の皮を使用します。胃に効果があり、鎮痛薬にもなるとされています。
細辛;ウスバサイシンと言う草の根や根茎(地下にある茎のような物)を乾燥させた物です。咳止めや、鎮痛薬になるとされています。
防風;根を発汗・鎮痛薬とします(言い換えれば「熱冷まし」)。
肉桂;樹皮を使用します。体を温めたり、発汗・発散させたりする作用があり、胃に良いとされます。桂皮(けいひ)やシナモンとも言います。
乾薑;ショウガの根茎を乾燥させた物で、胃に良く、咳や吐き気を抑えます。
白朮;キク科のオケラやオオバナオケラの根茎で、胃に良く、利尿作用があります。
桔梗;根を使用します。痰(タン)や咳、痛み、体の異常興奮を止め、熱を冷ます作用があります。
ちなみに、屠蘇散を入れる袋の事を、「屠蘇袋」と言います。
使用後の屠蘇袋は、井戸に投げ込む風習がありました。
他の風習として、屠蘇は、家族の中で年齢の低い人から順に飲んでいく、と言う風習もあります。
また、「屠蘇」とは、「蘇」と言う鬼を屠る(ほふ・る/皆殺しにする)と言う意味から来ていて、
「一人これを呑めば一家病無く、一家これを呑めば一里病無し」
とも、言われていました。
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